2017 Fiscal Year Research-status Report
小児外傷性硬膜下血腫の疫学調査に基づく虐待と事故の鑑別システムの構築
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16K19252
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Research Institution | Saga University |
Principal Investigator |
吉岡 史隆 佐賀大学, 医学部, 助教 (30620249)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 幼児虐待 / 小児外傷性硬膜下血腫 / 鑑別システム |
Outline of Annual Research Achievements |
前年度に研究への協力に同意を得られた機関および責任者と協議の上、調査にて収集する情報の選定を行った。 しかしながら、対象症例が2歳未満の頭部CTで急性硬膜下血腫と診断された症例という非常に限定的な症例であり、症例の集積がなかなか得られない現状がある。対象症例と思われる症例も極めて重篤な状態での搬送という場合もあり、十分な情報の収集が行われておらず、研究にentryできない場合もある。そのため、平成29年度には集積したデータの解析や学会等での発表も計画していたが、症例数が少なすぎるため、解析に至っておらず、学会等での発表もできない状況である。症例の集積を始めることができたことは重要な進展であったが、その後の進捗が得られていない。当初の目標は50症例の集積を目指していたが、現時点では1割にも満たない症例数しか得られていない。いかに対象症例を本研究へentryしていくことができるかが、極めて重要なポイントであると考えられた。 また、全国の基幹病院や小児病院へのアンケート調査を実施すべく、アンケートを作成した。送付には至っていないが、このアンケート調査により、全国での同様の症例の傾向を把握すると共に、地域間の傾向の違いを抽出することができる可能性があり、重要な調査であると考えている。本アンケート調査についても、承認を得次第、速やかに基幹病院等へ送付し、データの集積を行い、解析を加えていくことが重要であると考えている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
対象症例が2歳未満の頭部CTで急性硬膜下血腫と診断された症例という非常に限定的な症例であり、症例の集積がなかなか得られない現状がある。
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Strategy for Future Research Activity |
対象症例を漏れなく集積していくと共に、協力機関の追加を検討する。
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Causes of Carryover |
小額のため、次年度へ繰り越した。
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Research Products
(1 results)