2019 Fiscal Year Annual Research Report
Structurally distinct alpha-synuclein fibrils induce robust Parkinsonian pathology
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16K19512
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
早川 英規 大阪大学, 医学系研究科, 特任研究員 (70468594)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | パーキンソン病 / α-synuclein |
Outline of Annual Research Achievements |
多系統委縮症(MSA)剖検脳においてα-synuclein(αsyn)のpropagationが証明された(Prusiner SB, et al. PNAS 2015)。我々は、すでに詳細な病理学的解析から神経細胞死が生じる前にオリゴデンドロサイト内 でαsynの蓄積を認めること、Calbindin-D28k、DARPP-32の発現低下部位から発症することを発見し、報告した( Hayakawa et al. J Neural Transm. 2013)。パーキンソン病(PD)では一般的にオリゴデンドロサイト細胞質内封入体(GCI)は認めないが家族性PDでのαsynミスセンス変異のうちG51D, A53Eで2つのミスセンス変異ではGCIを認める。これは通常では起こらないαsynの神経細胞からオリゴデンドロサイトへの伝播、もしくはオリゴデンドロサイトでのαsynの蓄積がその変異型特異的に惹起されることを強く示唆する。本課題においては培養細胞の解析及びウイルスベクターなど を駆使した動物モデルを作成し、変異αsynのオリゴデンドロサイトでのGCI形成の分子基盤 を明らかにすることを目的とした。最終年度において、我々はG51D αsyn fibrilを、マウス黒質に投与することで、リン酸化αsyn(p-αsyn)凝集と黒質ドパミン(DA)神経細胞の変性脱落、それに伴う運動機能低下を有意に認める新規PDモデルマウスを作成し報告した。(Hayakawa H, et al. Movement disorders.2019)
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