2018 Fiscal Year Annual Research Report
Development of new radiopaque drug-eluting beads for the treatment of hepatocellular carcinoma
Project/Area Number |
16K19862
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Research Institution | Nippon Medical School |
Principal Investigator |
嶺 貴彦 日本医科大学, 医学部, 講師 (00631293)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 肝動脈化学塞栓術 / リピオドール / 液状塞栓物質 / NBCA |
Outline of Annual Research Achievements |
i) in vitro study: 新規DEBの作製条件の最適化 前年度までに作製工程を構築したポリカプロラクトン-リピオドール-ミリプラチン含浸ビーズに関して,今年度は更に作成回路の流量や融解溶液の注入量などの細かなパラメータ調整を行った.100μm前後からの微細粒子径のビーズの供給システムの作製精度と安定性向上を得ることができた.CTを用いたX線視認性評価も繰り返し行い,X線吸収値の安定性も高めることができた. ii) in vitro study:ウサギ腎動脈を用いたリピオドール溶解液状塞栓物質の末梢到達性の試験 リピオドールの生体血管内注入後の挙動と毒性を詳細評価するための動物実験を行った.ウサギの腎動脈を対象に,リピオドールと永久塞栓物質 (NBCA: n-Butyl-cyanoacrylate) の混合液を,温度や配合比などの調剤条件を変えることで,粘稠度や血液との反応速度を調整して注入した.その後の血管内の挙動を,高精細CTを用いた画像評価と病理学的評価を行った.温度条件では60度以上の高温では粘稠度低減のために連続性の末梢到達性が高くなり,4度の冷却下では血液との重合反応が障害されることで,微細な血管内への断続性の分布が確認された.また,いずれの条件においてもリピオドールのみによる血管毒性は認められなかった.今回の結果を更にin vitro studyにフィードバックして,肝動脈化学塞栓術への導入を目指す計画を立てた. iii) 成果の発信: 学会発表及び論文作成 結果の一部の新知見に関して,欧州インターベンショナルラジオロジー学会 (CIRSE2018) などの国際学会で発表した.現在,英語論文を校正中である.
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Research Products
(5 results)