2016 Fiscal Year Research-status Report
腫瘍免疫におけるTSP-1によるPD-1, PDL-1への作用機序の解明
Project/Area Number |
16K19898
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
中尾 寿宏 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学系), 徳島大学特別研究員 (60531754)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | Thrombospondin 1 / 免役チェックポイント / CD47 |
Outline of Annual Research Achievements |
我々は進行胃癌においてThrombospondin1(TSP-1)の発現が血管新生やTGFβを介し再発予後と相関することや、CD133、Histone deacetylase1との関連することを解明してきた。また、胃癌において免疫チェックポイント分子である Programmed cell death protein 1(PD-1)が予後や制御性T細胞のマスター遺伝子であるFoxp3の発現に関与することを解明してきた。これまでTSP-1が血管新生抑制、血小板凝集炎症反応、創傷治癒、腫瘍発育など多彩な生理活性を有することや、T細胞や樹状細胞の抑制やマクロファージの貪食抑制などの腫瘍免疫への関与が報告されているが、TSP-1と免疫チェックポイントとの関連は明らかにされていない。本研究はTSP-1による免疫チェックポイントへの作用と機序、それを介した抗腫瘍効果を解明し、TSP-1を癌免疫療法への応用するための研究基盤を確立することが目的とし、実験を遂行中である。現在までに胃癌、大腸癌におけるPD-1・PD-L1発現の意義を確認し、さらにトリプトファン代謝酵素であるIDOについても検討を行っている。さらに今後はさらにTSP1との関連について検討を進めていく。今後はTSP-1、CD47の免疫チェックポイントへの作用と機序を解明し、TSP-1を癌免疫療法への応用するため基盤となる研究を行う。研究の進め方として、1.[In vitro]CD4+T細胞における TSP-1, CD47 の免疫チェックポイントに対する作用と機序を解明する。2.[In vivo]生体内におけるCD4+T細胞のTSP-1,CD47の免疫チェックポイントに対する作用と機序を解明する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の実験計画書に基づいて実験を遂行中である。IDO発現と予後、Tregとの関連を確認することができた。今後はTSP-1、CD47の免疫チェックポイントへの作用と機序を解明し、TSP-1を癌免疫療法への応用するため基盤となる研究を行う。研究の進め方として、1.[In vitro]CD4+T細胞におけるTSP-1,CD47の免疫チェックポイントに対する作用と機序を解明する。2.[In vivo]生体内におけるCD4+T細胞のTSP-1,CD47の免疫チェックポイントに対する作用と機序を解明する。
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Strategy for Future Research Activity |
当初の実験計画書に基づいて実験を遂行中である。今後はTSP-1、CD47の免疫チェックポイントへの作用と機序を解明し、TSP-1を癌免疫療法への応用するため基盤となる研究を行う。研究の進め方として、1.[In vitro]CD4+T細胞におけるTSP-1, CD47の免疫チェックポイントに対する作用と機序を解明する。2.[In vivo]生体内におけるCD4+T細胞のTSP-1,CD47の免疫チェックポイントに対する作用と機序を解明する。
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