2017 Fiscal Year Research-status Report
虚血性皮弁壊死に対する新薬開発-強力な抗酸化作用を介して壊死進行を抑制する-
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16K20360
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Research Institution | National Cancer Center Japan |
Principal Investigator |
福永 豊 国立研究開発法人国立がん研究センター, 東病院, 医員 (50748069)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | ニトロソニフェジピン / 皮弁壊死 |
Outline of Annual Research Achievements |
前年度にニトロソニフェジピンによる虚血性皮弁壊死に対する壊死抑制効果が確認されたが、使用した有茎皮弁モデルでは虚血と鬱血の区別がつかない点とマウス皮膚の薄さによって血流の評価が困難出ることが問題となった。そのため虚血と鬱血による皮弁壊死に対する効果の評価、また生体における血流評価を行うことを目的とした。 両側下腹壁動静脈を剥離し片側の動脈もしくは静脈のみを結紮することで虚血性壊死と鬱血性壊死を区別するラット皮弁モデルを作成した。有茎皮弁モデルと異なり顕微鏡下での血管剥離作業を要し、一体毎の作成に非常に時間がかかり、血管損傷などによる失敗もありモデル作成に難渋した。また手技に起因すると思われる壊死範囲のばらつきがあり、コントロールとしての一定の成績が得られていない。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究者の異動に伴い研究環境の整備から行う必要があった。 新たなモデル作成に難渋した。
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Strategy for Future Research Activity |
1年研究延期した。 引き続き虚血・鬱血性皮弁壊死モデルの確立を行い、ニトロソニフェジピン投与による効果についての評価を行う。
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Causes of Carryover |
研究者の異動による研究進捗遅延のため。 引き続きラット、試薬の購入、旅費に使用する。
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