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2016 Fiscal Year Research-status Report

快・不快情動における脳の賦活化状態の可視化

Research Project

Project/Area Number 16K20730
Research InstitutionIbaraki Christian University

Principal Investigator

廣瀬 美和 (堀内美和)  茨城キリスト教大学, 看護学部, 准教授 (90381714)

Project Period (FY) 2016-04-01 – 2019-03-31
KeywordsNIRS
Outline of Annual Research Achievements

本研究は、近赤外線組織酸素モニタ装置を用いて、情動変化を脳科学的に可視化することを目的としている。
初年度である平成28年度は、仰臥位、座位、端座位、立位による体位の差の脳血流量の変化を明らかにすることを目的に、能動的な体位の差による脳血流量の変化のプレ実験を行った。6名のプレ実験では、1秒と4秒の2群に分けて時間設定し端座位から立位姿勢をとってもらった。立ち上がり直前の酸素化ヘモグロビン変化量を0とし、立位から2分後までのデータを使用して解析を行った。脳血流量は1秒と4秒の起立時には、両者ともに酸素化ヘモグロビン変化量は減少し、その後増加していた。しかし、脳血流量の回復する経過を比較してみると1秒では立位後CH1(左側)、CH2(右側)ともに14~16秒後で最低値に達し、そこから8~9秒と比較的早く回復していたが、4秒では14~16秒後に最低値に達したが、そこから回復に17秒かかっており、すばやい回復がみられなかった。CH1とCH2は同じように推移していた。端座位から立位に姿勢を変化させると一過性に酸素化ヘモグロビン量は減少し、14~16秒で最低値を示しその後回復していく傾向にあることがわかった。また、計測場所の同定方法の確立がもう一つの計画であったが、国際脳波・診療神経生理学連合会が国際基準として推奨する電極配置法である10-21法に基づき、Fp1の位置にNIRSのプローブが接続されるように頭部をメジャーで計測し、プローブを載せる方法に統一する手法を獲得した。別日程でも同様の場所を計測場所に設定することが可能であることも確認した。プレ実験の結果を踏まえ、実験計画書を作成し、平成28年度12月に本大学の倫理審査委員会の承認を得た。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

初年度は、実験計画書を作成するためのプレ実験とデータの解析方法の検討に時間を費やした。まず、研究者が導入を予定している機器(近赤外線組織酸素モニタ装置)を使用して実験を行っている他大学の実験見学を行った。また、日本光機能イメージング学会へ参加し、本機器の特徴、限界、さらに現在の研究傾向についての幅広い見識を得ることができ、効率的にプレ実験を行い実験計画書の作成に反映させた。

Strategy for Future Research Activity

仰臥位、座位、端座位、立位による体位の差の脳血流量の変化の本実験を開始する。20~30歳の男性の対象者を募集し、実験を行い、データ解析を行う。また、情動に関連する国内外の文献検討、さらに他分野(心理学、医学、リハビリ学)などにおけるNIRSを使用した文献について調査を行う予定である。引き続き関連学会へ参加を行いながら幅広い知識を得る。また、文献につては動物実験における研究も検索し、最新の情動に関する研究について調べる。

Causes of Carryover

物品費に関しては、平成28年度は近赤外線組織酸素モニタ(NIRS)を購入せずに、実験予定の日数を考慮し2回のレンタルで予備実験を行ったため、次年度使用額が生じた。旅費に関しては、学会等が近隣で開催されため計画の金額に満たなかった。

Expenditure Plan for Carryover Budget

平成29年度は必要な機器を購入予定である。

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Published: 2018-01-16  

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