2021 Fiscal Year Research-status Report
生体リズムの個人差を考慮した看護職の健康行動を促進する支援の検討
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16K20736
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Research Institution | Wakayama Medical University |
Principal Investigator |
野々口 陽子 和歌山県立医科大学, 保健看護学部, 助教 (00756207)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 看護師 / 交代制勤務 / 朝型‐夜型 / 睡眠‐覚醒リズム / アクチグラフ |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、夜勤・交代制勤務に従事する看護職員の健康行動を促進するための、健康教育や介入に役立つ支援プログラムの内容を検討し作成する基礎資料を得ることである。 2019年度中までに夜勤・交代制勤務に従事する看護師59名(3交代20名、2交代37名)に協力を得て調査を実施した。主な調査内容は以下の通りである。すなわち、各参加者は非利き手にアクチグラフ(AMI社製)を装着して計測した24時間の活動量に基づく睡眠‐覚醒リズムの測定、生活状況を含んだ睡眠日誌の記載、体温リズムや勤務前後の唾液アミラーゼ値のチェックを、1週間連続しておこなった。さらに質問紙を用いて朝型‐夜型志向やストレス状況などの基本情報も合わせて調査した。 以上の結果について、2019年度中に個々の結果については解析を終え各々へのフィードバックを終えており、本年度においては、全体の結果の解析とまとめを実施し、成果発表を予定していた。そのため、本年度は、まとめに必要な参考文献を入手し、参加者の中から分析対象者を確定し、データを整理をおこなって記述統計を算出した。 しかし、新型コロナウイルス感染症の拡大により、教育活動の職務において講義、演習、実習の形態を対面教育と遠隔教育の両方で準備しなければならず、直前になって新たな教材を生み出す必要性が生じることが多々あった。よって、まとめとして成果発表には至らず課題の延長申請をおこなった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
2021年度は新型コロナウイルス感染症の拡大により、教育活動においてできる限り対面での教育をおこなうという国の方針のもと、医学系大学として患者の安全を第1に考える必要性から、講義、演習、実習の形態を対面と遠隔の両方で準備しなければならなかった。さらに、演習や実習の直前に感染爆発となり、新たな教材を生み出す必要性が生じることもあったため、研究活動に十分な時間を費やすことができなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
新型コロナウイルス感染症下での教育活動も3年目となり、ノウハウが蓄積されてきており、予測した対応策も教育計画に既に盛り込みつつある。本研究はデータ収集は終えているため、研究日を設定しデータ解析とまとめの時間を確保する。
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Causes of Carryover |
結果の解析が終了せず、成果発表に至らなかったため次年度使用額が生じた。残金の使途は成果発表の際の英文校閲費を予定している。
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