2016 Fiscal Year Research-status Report
全身浴との比較による手浴が心身へ及ぼすリラクセーション作用の検証
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16K20738
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Research Institution | Mukogawa Women's University |
Principal Investigator |
山口 晴美 武庫川女子大学, 看護学部, 助教 (00750506)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | リラクセーション |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、全身浴と手浴が心身へ及ぼすリラクセーション作用について検証する本研究について、研究主旨、研究目的、研究方法を提示し賛同が得られた20~30代の健康な女性5名に対してプレ実験を行い、実験内容や得られたデータの分析結果から実験手法の検討を行った。 プレ実験においては、被験者に10分間の全身浴・手浴を別日に同条件下にて実施し、温浴後90分間のリラクセーション作用を、生理学指標(全身8箇所の表面皮膚温度・鼓膜温・血圧・脈拍)、自律神経学指標(心電図、唾液アミラーゼ値)、主観指標(全身温度感覚・快不快感覚・日本語版POMS短縮版)を用いて検証した。実験は2016年11月~2017年2月に実施し、被験者・実験内容に関しては無作為に配置した。 本研究は、全身浴と手浴のリラクセーション作用を比較検討する研究であり、先行研究では行われていない。そのため研究を進めるにあたり、まずは全身浴と手浴を同条件下で実施するための環境の設定等の実験の条件や温浴方法、リラクセーション作用の検証に適した測定項目の内容や測定するタイミング等を検討し、実験手法を確立させることが必要となる。したがって本年度はプレ実験を実施し、実験内容や収集したデータを分析することにより前述の内容を検討し実験手法の確立を目指し研究を行った。 今回プレ実験を実施したことにより、計画立案当初の研究方法に関して修正が必要な点が抽出された。明らかになった問題点を修正し、次段階である健康な成人女性に対する予備実験に進んでいきたい。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究計画立案の段階では、初年度に健康な成人女性を対象とした予備実験を実施する予定であった。しかし、研究を進めるにあたり、まずは全身浴と手浴を同条件下で実施するための環境の設定等の実験の条件や温浴方法、リラクセーション作用の検証に適した測定項目の内容や測定するタイミング等を検討し、実験手法を確立させるためのプレ実験を実施する必要があると考え計画を変更した。したがって、やや遅れていると判断した。
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Strategy for Future Research Activity |
本年度のプレ実験の結果を踏まえ抽出された、研究計画立案時の計画の問題点を修正し実験方法の修正を行っている。今後修正した実験方法にて20~30代の成人女性に対する予備実験を、そして最終段階として健康な高齢女性に対する本実験を実施し、全身浴と手浴が心身へ及ぼすリラクセーション作用を検証する。
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Causes of Carryover |
本年度はプレ実験を実施したため、研究立案時と比較すると被験者数が少なく、謝金に使用する予定であった金額に差が生じたため、次年度使用額が発生した。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
次年度の経費は、主に実験に使用する消耗品等の物品と被験者への謝金として使用する計画である。
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