2017 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
16K20755
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Research Institution | Sapporo Medical University |
Principal Investigator |
牧野 夏子 札幌医科大学, 保健医療学部, 助教 (80554097)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 外傷看護 / 救急看護師 / 役割モデル |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は救急看護師の外傷看護実践における役割モデルの構築を行うことを目的として三段階で実施する。研究準備として、日本の外傷センターへの視察を行い現状について把握するとともに本研究の対象条件を決定するために先行研究で明らかとなっていない急性・重症患者看護専門看護師の外傷看護教育内容について調査する。 研究の第一段階として救急看護師への面接調査を通して外傷看護実践における経験を可視化し経験の現状と課題を明らかにする。第二段階として救急看護師への面接調査を通して外傷看護実践における役割について明らかにする。これらの調査結果を基にして、第三段階では専門家会議を開催し役割モデル構築を試みる。 平成29年度は、外傷センター2箇所を視察、カナダMcGill大学医療センターに勤務する外傷看護師との国際座談会に参加し海外の外傷センターにおける看護体制や教育についての知見を得た。また、本研究の対象者選定および対象者の教育背景の可視化を行うために重症外傷看護に主に関わる急性・重症患者看護専門看護師課程のシラバスの内容を対象に外傷医療・看護に関する教育内容について調査し平成29年度に開催された国内学会で発表した。研究の第一段階である救急看護師への面接調査は既に実施しデータの分析中である。また対象者の経験において実践に関わる困難を抽出し、それらの結果について国外学会で発表した。第二段階である救急看護師への面接調査はデータの分析中であるが必要に応じて追加の面接調査を予定している。今後、研究データから救急看護師の外傷看護実践における役割モデル(案)を構築する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成29年度は第一段階、第二段階へと救急看護師の外傷看護実践における役割モデル(案)の作成を進めている予定であった。第一段階、第二段階の面接調査をほぼ終えており、第三段階の実施と今後の対象者選定、依頼が進んでいる段階であるため、おおむね順調に進展していると評価した。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度は、平成29年度からの継続課題である第一段階の面接調査の分析を進め救急看護師の外傷看護実践における経験の現状と課題について明らかにする。また第二段階の分析を同時に進め救急看護師の外傷看護実践における役割モデル(案)を作成する。更に関連学会で発表し結果の公表と役割モデル(案)の構築にむけた基盤を創ることを目標とする。第三段階の実施は既に専門家会議のメンバーの候補者の選定を終えているため今後依頼、実施の日程調整等について進める予定である。
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Causes of Carryover |
平成29年度の研究費に残額が生じたのは、面接調査において対象者の辞退があり謝礼、交通費等がかからなかったためである。平成30年度は、1.専門家会議に関わる謝礼、交通費、3.調査のデータを入力する研究補助への謝金、3.成果公表のための校閲、翻訳、学会費に使用する予定である。
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Research Products
(3 results)