2018 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
16K20755
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Research Institution | Sapporo Medical University |
Principal Investigator |
牧野 夏子 札幌医科大学, 保健医療学部, 助教 (80554097)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 外傷看護 / 看護実践 / 役割モデル |
Outline of Annual Research Achievements |
平成30年4月20日~平成31年3月31日まで産前産後及び育児休業を取得していたため、平成30年4月1日~4月40日に実施した内容について報告する。 平成29年度より、研究の前段階として外傷センターへの視察およびカナダMcGill大学医療センターに勤務する外傷看護師との国際座談会に参加してきた。更に、救急看護師の外傷看護実践における役割モデルの構築を行うことを目的として救急看護師への面接調査を通して外傷看護実践における経験を可視化し経験の現状と課題、および役割について明らかにすることを試みてきた。結果、外傷看護実践における経験は入職時から現在に至るまで継続して積み重ねられており、経験学習として体得していることが明らかとなった。一方で、外傷看護実践を行ううえでの課題として外傷患者への看護援助の難しさ、突然の外傷死により患者を失った家族への関わりの難しさ、円滑なチーム医療を実践するための調整の難しさ、外傷患者の長期的視点を持ったトランディショナルケアの難しさなどが挙げられた。これらの結果の一部は国外学会で発表した。平成30年度は、面接調査結果の分析および結果、考察を進めるとともに、一般社団法人日本救急看護学会が監修する外傷初期看護ガイドライン改訂第4版の分担執筆者として外傷看護に関する取り組みについて一部分担執筆した。 今後、研究結果から救急看護師の外傷看護実践における役割モデル(案)を構築する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
平成30年度は最終年度として面接データを分析し救急看護師の外傷看護実践における役割モデル(案)を構築するための専門家会議を開く予定であったが、平成30年4月20日~平成31年3月31日まで産前産後及び育児休業を取得していたため、実施できていない。1年間の補助事業延長が承認されているため、平成31年度に実施を予定している。
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Strategy for Future Research Activity |
平成31年度は、継続課題である面接調査の分析を進め救急看護師の外傷看護実践における経験の現状と課題、役割について明らかにする。また同時に救急看護師の外傷看護実践における役割モデル(案)を作成する。役割モデル(案)を作成後、専門家会議の開催を行うがメンバーの候補者の選定を終えているため、今年度中に依頼、実施の日程調整等を行う予定である。 更に関連学会で発表し結果の公表と役割モデル(案)の構築にむけた基盤を創ることを目標とする。
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Causes of Carryover |
平成30年度の研究費に残額が生じたのは、産前産後休暇、育児休業により平成30年4月20日~平成31年3月31日において研究を中断したためである。 平成31年度は、1. 専門家会議に関わる謝礼、交通費、2.成果公表のための校閲、翻訳、学会費に使用する予定である。
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Research Products
(1 results)