2016 Fiscal Year Research-status Report
小児がん経験者の疾患認知に着目した就労支援プログラムの開発
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16K20786
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
副島 尭史 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 助教 (00768989)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 小児がん / 小児がん経験者 / 就労 / 晩期合併症 |
Outline of Annual Research Achievements |
1. 実施概要:小児がん経験者の疾患認知が就労状況・職務パフォーマンスに関連するかを明らかにし、小児がん経験者の就労状況・職務パフォーマンスに対して、疾患認知に着目した就労支援プログラムを開発することを目的に、平成27年度は、研究協力施設である大学病院・小児専門病院におけるフィールド調査に向けた、研究協力施設での倫理審査およびフィールド調整、追加の文献レビュー、これらに基づいた研究プロトコルの改訂を行った。 2. 実施計画:1)研究協力施設での倫理審査:平成28年7月~9月に、先行研究の知見と専門家からの聞き取りを行い、研究プロトコルや質問紙、倫理審査関連書類等を作成し、倫理審査を行った。しかし、研究協力施設における倫理審査に時間を要した。2)研究協力施設とのフィールド調整:調査を予定していた研究協力施設との調整において、想定していた対象者数より少ないことが判明し、新たな研究協力施設との交渉が必要であった。このため、九州地方の大学病院に新たに研究協力の打診およびフィールド調整を行った。3)追加の文献レビュー、これらに基づいた研究プロトコルの改訂:研究協力施設の医師・看護師より研究プロトコルに対する意見があり、追加の文献レビューが必要となった。これらに基づいた研究プロトコルの改訂を行った。4)研究協力施設における横断的観察調査の実施:2017年4月~6月から関東地方および九州地方の大学病院・小児専門病院で、成人期小児がん経験者を対象とした横断的観察調査を予定しており、現在、フィールドとの最終的な調整中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当初の2016年度の計画では、2016年11月よりフィールド調査を介する予定であった。しかし、急きょ、フィールド調査を予定していた研究協力施設の事情(対象者数が少ない等)により、研究協力施設との調整および新たな研究協力施設との交渉に時間がかかる結果となった。また、フィールド交渉の中で質問紙の内容など研究計画の変更も必要であった。現在、2017年度4月~6月の調査開始に向けた最終調整中である。よって、当初の計画よりやや遅れていると考える。
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Strategy for Future Research Activity |
2017年4月~6月から関東地方および九州地方の大学病院・小児専門病院で、小児がん経験者を対象とした横断的観察調査を予定している。本調査の終了時期は、2018年1月を予定している。調査終了後は、統計解析ソフト(SPSS、R、AMOS)を用いて、小児がん経験者の就労状況・職務パフォーマンスと晩期合併症・疾患認知の関連を検討し、その結果を論文執筆・英文雑誌投稿、学会発表により成果発表する予定である。
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Causes of Carryover |
2017年4月~6月から横断的観察調査が開始されるため、それに伴う説明文書等の印刷費、対象者への謝礼、調査に係る旅費、研究補助員の給与が必要である。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
横断的観察調査が終了後(2018年1月予定)は、データ入力・統計解析をする予定である。また調査結果は論文執筆、学術雑誌への投稿を予定している。そのため、学術雑誌投稿のための英文校正代が必要になる。また、国際学会での最新情報を学ぶために、旅費等が必要になる。
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Research Products
(5 results)