2018 Fiscal Year Research-status Report
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16K20839
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| Research Institution | International University of Health and Welfare |
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Principal Investigator |
成澤 明 国際医療福祉大学, 成田看護学部, 講師 (80710061)
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| Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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| Keywords | 高齢者 / 孤独感 / コラージュ / 自律神経機能 / 通所介護サービス |
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| Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、高齢者の孤独感を緩和する方法として、コラージュの有効性を検証することである。具体的な目的は、１．高齢者の孤独感の程度によるコラージュの特徴を明らかにすること、２．高齢者の孤独感に対するコラージュの有効性を検証することである。近年、孤独感が高齢者の健康に影響を及ぼす要因のひとつであることが報告されている。そのため、健康問題に関わる専門職者にとって、孤独感を抱えているにも関わらず、表出できていない高齢者を見出し、対処困難な高齢者の孤独感を緩和する支援が重要である。
平成２８～３０年度にかけて、質問の内容を理解し回答が可能、３分程度の立位保持が可能な通所介護サービスを利用している６５歳以上の地域在住高齢者に対して、コラージュを実施してもらい、質問紙調査（孤独感・ソーシャルサポート・ソーシャルネットワーク・フェイススケール）と血圧・脈拍・自律神経機能の測定を実施した。コラージュは、コラージュ・ボックス方式で実施した。クロスオーバーデザインとし、調査対象者を２群（「介入先行群」・「介入後行群」）に分け、「介入先行群」はコラージュを１か月に１回（計３回）実施し、「介入後行群」は今まで通りの通所介護サービスのプログラムを続けてもらった。「介入先行群」のコラージュ終了後に入れ替えを行い、「介入後行群」にも同様にコラージュを実施した。
調査対象者は４施設３２名であった。全てのプログラムに参加できた２１名を分析対象とした。平成３０年度では、作成したコラージュ作品から高齢者の孤独感の程度による特徴を分析し、質問紙調査と自律神経機能の測定結果からコラージュの有効性について分析を進めた。
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
平成２８年度から平成２９年度にかけて介入研究を実施する予定で計画していたが、調査対象者の体調不良等で予定していた日程で調査を実施することができず、平成３０年度（２０１８年度）まで調査期間を要することになった。さらに、２０１８年度に研究結果をまとめ、学会発表する予定であったが、研究者の業務多忙により、データの分析および研究結果をまとめることに時間を要してしまった。そのため、進捗状況として遅れている状況である。
これらのことから、論文投稿および報告書の作成、報告書の研究協力施設への郵送、学会での発表を今後予定している。
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| Strategy for Future Research Activity |
平成２８年度から平成３０年度にかけて実施したコラージュ作品から、地域在住高齢者の孤独感の程度により、どのような特徴が表現されているのかを分析していく予定である。また、調査対象者に実施した質問紙調査および自律神経機能の測定結果から、地域在住高齢者がコラージュを制作することが、高齢者の孤独感に対して有効性が認められるかについて分析を進め、まとめていく予定である。
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| Causes of Carryover |
調査対象者の体調不良等で予定していた日程で調査を実施することができず、計画より調査期間を要することになった。さらに、研究者の業務多忙により、データの分析および研究結果をまとめることに時間を要してしまったことにより、論文投稿および報告書の作成、報告書の研究協力施設への郵送、学会での発表が当初の計画通りに遂行できず、次年度使用額が生じた。
（使用計画）
調査結果をまとめる際の研究補助の人件費、報告書の作成および研究協力施設への郵送費、学会発表等で使用する予定である。
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