2021 Fiscal Year Research-status Report
両大戦間期フランスの移民政策と国際ネットワークの形成
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16K20961
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
中村 千尋 (渡辺千尋) 千葉大学, 大学院社会科学研究院, 准教授 (50737476)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 経済史 / 移民史 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、両大戦間期フランスにおける移民政策の過程を、関連アクターの関係性に焦点をあて考察することを目的としている。本研究は、フランスにおくる移民政策の特質を明らかにするとともに、一国史の枠組みを超えて、移民の保護をめぐり国際的に形成された諸アクターの関係性をフランスの視点から捉え直すことも目指すものである。 2021年度は、主な作業として、これまでの調査で収集した一次史料を整理・分析し、その成果の公表に向けて論文を執筆した。また、近代以降のヨーロッパにおける人の移動に関して論点の整理を行い、その一部は書評において提示した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
2021年度は、産休・育休を取得し、研究を中断したため、当初の計画に対して研究は遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
2022年度は、本研究の最終年度となることから、これまでの分析を総合的に判断するとともに、総括につながるような研究成果の公表に努める。
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Causes of Carryover |
次年度使用額が生じた理由としては、2021年度において史料調査を実施することが困難であったためである。2022年度に渡航が可能であれば、その費用に使用する予定である。引き続き、渡航が難しい場合には、史料の複写や購入費にあてることを計画している。
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