2017 Fiscal Year Research-status Report
瞬発的筋力トレーニングの中断および再開に対する筋―神経系適応メカニズムの解明
Project/Area Number |
16K21241
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
小林 雄志 岡山大学, 全学教育・学生支援機構, 助教 (50549491)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | RFD / RTD / レジスタンストレーニング / ディトレーニング / リトレーニング |
Outline of Annual Research Achievements |
瞬発的筋力は運動パフォーマンスや高齢者の転倒予防能力に関連する極めて重要な体力要素であり、瞬発的筋力発揮を伴う筋力トレーニングによって比較的短期間で向上させることが可能であるが、向上した瞬発的筋力がトレーニングの中断(ディトレーニング)や再開(リトレーニング)によってどのように変化するかは明らかでない。実際のトレーニングプログラムへの応用を考えた場合、「ディトレーニング時にどの程度の筋力低下が認められるか」や、「ディトレーニング後にリトレーニングすることで瞬発的な筋力がどの程度回復するか」といった知見を得ることは極めて重要となる。 そこで本研究では、一般男性を対象として、瞬発的筋力発揮を伴う短期間の筋力トレーニングを実施し、トレーニング期間前後およびトレーニング期間終了4週間後に筋力測定(最大筋力・筋力の立ち上がり率[RTD]・筋活動量)を実施した。その結果、トレーニング期間前に比べトレーニング期間終了後において、最大筋力、RTD、筋力発揮初期の筋活動量が有意に増加した。また、トレーニング期間終了4週間後の測定結果については、RTD、筋力発揮初期の筋活動量はトレーニング期間終了直後に比べ有意に減少したが、最大筋力についての減少はわずかであり、統計的な有意差は認められなかった。なお、リトレーニングの影響については平成28・29年度に取得したデータおよび今後実施する実験のデータを解析することによって検証していく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
予定していた実験やデータ解析がおおむね実施できているため。
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Strategy for Future Research Activity |
残りのデータ解析を進めるとともに、平成28・29年度に実施した実験を踏まえて、不足データを取得するための実験計画を立案し、実施していく予定である。
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Causes of Carryover |
予定していた実験の一部を次年度に実施することとなったため、そのために必要な消耗品購入費用および被験者謝金費用が未使用額として残った。次年度はそれらの残額を消耗品購入費用および被験者謝金費用として使用し、実験を実施する計画である。
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