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2017 Fiscal Year Research-status Report

宋代を中心とする天文占書の研究

Research Project

Project/Area Number 16K21503
Research InstitutionKansai University

Principal Investigator

高橋 あやの  関西大学, 東西学術研究所, 非常勤研究員 (60734241)

Project Period (FY) 2016-04-01 – 2019-03-31
Keywords観象玩占 / 霊台秘苑 / 天文占書
Outline of Annual Research Achievements

本研究は、中国天文学史を研究する上で対象となる天文占書を調査し実態を明らかにした上で、利用可能な資料とすることを目的としている。具体的には『観象玩占』や『霊台秘苑』、『景祐乾象新書』、『乾象通鑑』など宋代を中心とする文献を対象としている。
中でも当該年度は『観象玩占』と『霊台秘苑』の調査・検討を進めた。『観象玩占』は、大きくは49巻本と50巻本の2系統があるが、そのほかにもテキストによって項目の配列や文字に違いがある。申請者はこれまで、国内所蔵のテキスト調査、テキスト間の基礎的な比較とデータベースの作成に留まっていた当該年度は韓国ソウル大学奎章閣にて『観象玩占』の資料調査を行ない、韓国刻本の存在を確認した。『霊台秘苑』は北周・ユ季才(516ー603)撰とされる120巻本があり、宋代に王安礼等の重修を経て15巻にまで整理されたとされる。しかし、現在確認できるのは15巻本のみであり、内容や星座体系の分析からは、宋代以前の記録の跡が確認できないため、現行本が宋代に新たに作られた可能性が考えられる。当該年度はこれまで複写したテキストを用いて分析を進め、内容が宋代のものであろうと言う結論を導き出した。
これら『霊台秘苑』と『観象玩占』に関して研究発表を行ない、多くの意見を得ることができた。
また、『霊台秘苑』については現在データベースに用いるテキストの入力を進めている。2種のテキストについて入力を行ない、テキストを比較できるようにする計画である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

個人的な事情により、作業をやむを得ず中断せざるを得ない時期があったため、天文占書のテキスト入力作業が予定よりやや遅れている。

Strategy for Future Research Activity

今後は『観象玩占』と『霊台秘苑』の検討結果を論文にまとめ、さらに他文献に関して調査を進める。
また、本研究機関内に『霊台秘苑』のテキスト入力を終える予定である。

Causes of Carryover

旅費が想定していたよりも安価だったため、少額の次年度使用額が生じた。
使用計画として、データベースのカスタマイズ費用、中国天文学関連の書籍購入、中国へのシンポジウム参加旅費を支出する。

  • Research Products

    (3 results)

All 2019 2018 Other

All Presentation (1 results) Book (1 results) Remarks (1 results)

  • [Presentation] 『霊台秘苑』『観象玩占』のテキストに関する検討2018

    • Author(s)
      高橋あやの
    • Organizer
      2017年度第三回科研費課題検討会
  • [Book] 張衡の天文学思想2019

    • Author(s)
      高橋あやの
    • Total Pages
      384
    • Publisher
      汲古書院
  • [Remarks] 天文占署フルテキストデータベース

    • URL

      http://www.temmon.org

URL: 

Published: 2018-12-17  

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