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2017 Fiscal Year Research-status Report

小児メタボリックシンドローム及び脳神経機能に対する有酸素性運動とDHA摂取の効果

Research Project

Project/Area Number 16K21544
Research InstitutionKyushu Sangyo University

Principal Investigator

中尾 武平  九州産業大学, 健康・スポーツ科学センター, 講師 (90522300)

Project Period (FY) 2016-04-01 – 2019-03-31
Keywords脳神経機能 / 生活習慣病 / 有酸素性運動 / 小児肥満
Outline of Annual Research Achievements

近年、ライフスタイルの変化により小児肥満・メタボリックシンドローム患者が増加している。小児期からの肥満・メタボリックシンドロームなどの生活習慣病は、健全な心と身体の発育発達を阻害し、成人期における深刻な生活習慣病へトラッキングすると考えられる。適度な身体運動は、小児の健全な発育発達を促し、肥満、高血圧、糖尿病、メタボリックシンドロームなどの生活習慣病を予防する。さらには、健全な身体を育むとともに、脳の機能障害を防ぎ、神経疾患の改善にも有効であることが示唆されている。

本研究の目的は、食の欧米化(高脂肪食)と有酸素性運動の減少が小児肥満・メタボリックシンドローム、及び脳神経機能(神経変性疾患、運動神経の発達障害等)に及ぼす影響を明らかにすることである。

本研究は普通食と高脂肪食の異なる生活環境における小児マウスに対して有酸素性運動を行い、小児肥満・メタボリックシンドロームの予防・改善効果、脳神経機能改善による発育発達への影響を運動生理学的、神経病理学的、行動学的に検討する。また適切な運動頻度、強度、時間をスクリーニングすることにより最適な有酸素性運動プログラムの作成や栄養コントロールによる生活習慣病の改善効果も検討する。本研究の進展により、1)小児肥満・メタボリックシンドローム予防・改善及び、Quality of Life向上、2)脳神経保護効果(神経変性疾患の予防・改善)、3)認知機能・運動能力の向上、知育・食育・体育の推進による小児の健全な発育発達支援、4)医薬剤を用いない治療法の提唱による医療費削減、健康寿命の延伸等の解決が期待される。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

小児生活習慣病を発症させるため5週齢より高脂肪食(TF:トランス脂肪酸を多く含む高脂肪食、HF:高脂肪食)飼育マウスと通常食飼育マウスをそれぞれ繁殖し、マウスの出産・育児を観察した。高脂肪食(TF、HF)飼育された母親マウスは出産児数の減少、育児放棄率の増加が見られた。HF、TF飼育マウスは、5週齢で通常食マウスより体重の増加が見られ、小児肥満を発症した。16週齢において、TF、HF飼育マウスは、通常食マウスに比べさらなる肥満が見られた。ローターロッドによる運動能力測定において、TF、HF飼育マウスは、通常食マウスに比べ運動能力の低下が見られた。現在、マウス用ドレッドミルによる有酸素性運動プログラムのスクリーニングについて検討中である。

Strategy for Future Research Activity

高脂肪食による小児生活習慣病発症マウスの神経機能を解析する。有酸素性運動により、小児生活習慣病発症マウスの神経機能、運動機能が改善されるかどうかを検討する。

Causes of Carryover

実験棟の改修工事のため、当初予定していた研究計画の変更を余儀なくされた。実験の一部は、遂行済み。本年度、前期に学会発表、後期に学術論文として発表する予定である。

URL: 

Published: 2018-12-17  

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