2018 Fiscal Year Research-status Report
国連グローバル・コンパクトを中心としたグローバルCSRレジームの研究
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16KT0091
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
大賀 哲 九州大学, 法学研究院, 准教授 (90445718)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐古田 彰 西南学院大学, 法学部, 教授 (00281874)
大井 由紀 南山大学, 外国語学部, 准教授 (10551070)
中藤 哲也 九州大学, 情報基盤研究開発センター, 助教 (20253502)
上田 純子 愛知大学, 法務研究科, 教授 (40267894)
松井 仁 九州大学, 法学研究院, 教授 (50631496)
清野 聡子 九州大学, 工学研究院, 准教授 (80251320)
内田 交謹 九州大学, 経済学研究院, 教授 (80305820)
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Project Period (FY) |
2016-07-19 – 2021-03-31
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Keywords | 企業の社会的責任 / CSR / 人権 / 環境 / グローバル・コンパクト / SDGs |
Outline of Annual Research Achievements |
研究期間の3年目にあたる今年度は、所定の役割分担に基づいて研究代表者・分担者・研究協力者で相互調整および個別の研究を進めた。制度分析・人権規範・経営規範・環境規範・データ分析の5グループで各自が研究を進め、複数の国際会議で研究報告を行い、またジャーナル論文も公刊した。制度分析班では国連GCとSDGsなど国連の他の取り組みとの関連性を検証した。人権規範班では「ビジネスと人権の指導原則」など人権分野でのCSRの意義について検討を行った。経営規範班では企業におけるCSR規範の位置づけおよび実際の取り組みについての研究、環境規範班では企業の環境保全のための実践について事例研究を行った。データ分析班では企業のCSRデータについてデータ加工と分析の下準備を行った。これらの研究成果の一部を国立台湾大学で開催された国際会議やWorld Social Sciences Forumで報告した。また複数の書籍(共著・分担執筆)でも関連する論文の執筆を行った。中間的な研究成果としては良好な進捗である。これらの各班の研究成果を研究代表者のほうで取りまとめ、来年度以降の研究計画の企画・立案を行った。今年度の活動で概ね各グループの方向性と研究内容は明確になったので、来年度以降は個別の研究を進めるとともに、研究成果の発信と各グループの研究成果の比較を行っていく予定である。今年度の研究成果をもとに研究会を重ね、研究メンバー相互間でより一層の問題意識・研究成果の共有と意見交換を行っていきたい。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究分担に基づいて各自の研究を進めており、進捗は良好である。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度と同様に、研究分担に基づいて各自の研究を進めるとともに、年に3~4回程度の勉強会を行い、各自の研究の進捗状況の報告を行う。また外部研究者を招聘しての公開研究会も行う予定である。
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Causes of Carryover |
予定した研究会の一部を開催することができなかったため、未執行の研究費が生じている。未開催の研究会については翌年度に実施予定である。
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Research Products
(10 results)