2007 Fiscal Year Annual Research Report
発熱型荷電交換反応による時間的領域でのスピン・アイソスピン応答
Project/Area Number |
17002003
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
酒井 英行 The University of Tokyo, 大学院・理学系研究科, 教授 (90030030)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
矢向 謙太郎 東京大学, 大学院・理学系・研究科, 助教 (50361572)
下浦 享 東京大学, 大学院・理学系・研究科, 教授 (10170995)
上坂 友洋 東京大学, 大学院・理学系・研究科, 准教授 (60322020)
川畑 貴裕 東京大学, 大学院・理学系・研究科, 助教 (80359645)
道正 新一郎 東京大学, 大学院・理学系・研究科, 助教 (80392140)
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Keywords | スピン・アイソスピン応答 / 時間領域 / 不安定核 / 高分解能 / 磁気スペクトロメータ / 二重ベータ崩壊 / 分散整合 / (p,n)反応 / (p,n)反応 |
Research Abstract |
不安定核ビームによって誘起される発熱型荷電交換反応を用いて時間領域における原子核のスピン・アイソスどン応答研究を行い、スピン単極共鳴と二重ガモフテラー状態の性質を明らかにするのが、本研究の目的である。平成19年度は以下の研究を行った。 ・高分解能磁気分析装置(SHARAQスペクトロメータ):前年度行った基本設計(性能:運動量分解能(p/Δ p)14700、立体角2.7msr)に基づき、D2電磁石を製作、搬入、設置を行った。 ・分散整合ビームライン用粒子検出器:分散整合ビームラインとSHARAQスペクトロメータを組み合わせて高分解能測定を達成する目的で、ビームラィン中に設置する低圧動作型多芯線ドリフトチェンバーの設計・製作を行い性能テスト実験を遂行した。所定の性能を確認した。 ・二重β崩壊核の中間状態の微視的構造研究:二重β崩壊核^<48>Caと^<116>Cdについて(p,n)反応と(n,p)反応測定を遂行し中間状態核^<48>Sc^<116>In についてβ-とβ+の両方向のガモフテラー遷移強度を世界で初めて導出した。 ・発熱型荷電交換反応の有効性:米国国立超伝導サイクロトロン施設(NSCL)に於いて発熱型荷電交換反応の有効性を確認する実験を実施した。様々な問題点が明らかになった。
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Research Products
(12 results)