2005 Fiscal Year Annual Research Report
グリーンケミストリーの理念に整合する教材の開発と生徒の創意を促す実験のデザイン
Project/Area Number |
17011005
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Research Institution | International Christian University |
Principal Investigator |
荻野 和子 国際基督教大学, 教養学部, 客員教授 (40004353)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
齋藤 紘一 東北大学, 高等教育開発推進センター, 教授 (90004457)
甲 國信 東北大学, 大学院理学研究科, 教授 (40005799)
荻野 博 放送大学, 宮城学習センター, 所長(教授) (00004292)
芝原 寛泰 京都教育大学, 教育学部, 教授 (60144408)
猿渡 英之 宮城教育大学, 教育学部, 助教授 (30221287)
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Keywords | マイクロスケールケミストリー / 教材開発 / グリーン・サステイナブルケミストリー / 化学実験 |
Research Abstract |
1.海外のマイクロスケール化学実験(以下MCと略記)の視察、情報収集: 第3回国際MCシンポジウム(5月於メキシコ市)、2005環太平洋国際化学会議の「MCとグリーンケミストリー」シンポジウム(オーガナイザー荻野和子)においてで研究発表、ワークショップ参加等を通じ、世界各国のMCおよびグリーンケミストリー教育についての情報・意見の交換を行った。MC、グリーンケミストリー実験の普及にはワークショップをともなうシンポジウムの効果が高いことがわかった。 2.教材の開発と試行 1)大学有機化学実験のマイクロスケール化:(吉野輝雄、研究協力者)これまでの1/10のスケールの教材を開発・実施し、教育効果が高いことがわかった。 2)中高校MC教材開発(荻野和子、芝原):(1)反応速度(チオ硫酸ナトリウムと希塩酸との反応)、(2)ムラサキキャベツの色素と電気分解の実験(3)金属陽イオンの定性分析 3.機器・器具の開発: 1)簡易吸光光度計の製作と利用(猿渡):通常使われるCdSセルに換えてフォトダイオードを受光素子に使用した簡易吸光光度計を製作した。検量線の直線性や感度が優れた、十分な性能を持つことがわかった。 2)アルミブロックヒーターの開発(甲、小俣):試作品がほぼできあがった。 3)器具の開発(荻野和子、荻野博):マイクロスケール気体実験ならびに電気化学実験を容易にするためのプラスチック器具を製作した。 4)教育用ガスクロマとグラフの製作(斎藤):試作品が完成し、教育に適していることがわかった。キット化する予定である。 4.現場・ワークショップでの実施・施行: 教員対象のワークショップ型研修(荻野和子:於長崎県大村市、仙台市、三鷹市:芝原:京都等)を行って教材マニュアルの改善をはかるとともに普及における問題の検討を行った。授業での試行も岩手大学教育学部、京都教育大学付属高校、放送大学宮城および広島学習センター等で行った。その際グリーン・サステイナブルケミストリーの理念を盛り込んだ。 5.その他: ビデオの製作(荻野博、荻野和子)放送大学の「特別講義」として「マイクロスケールケミストリー」をTV収録。 6.研究発表 論文図書以外:国際会議招待講演:2件 環太平洋国際化学会議2005年12月ホノルル(米国)、国際会議一般発表:2件;国内学会発表:6件
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Research Products
(4 results)