2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17014011
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
秋山 徹 The University of Tokyo, 分子細胞生物学研究所, 教授 (70150745)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川崎 善博 東京大学, 分子細胞生物学研究所, 助教 (10376642)
那須 亮 東京大学, 分子細胞生物学研究所, 助教 (30466859)
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Keywords | 細胞がん化 / がん抑制遺伝子 / APC / Wnt / Asef |
Research Abstract |
(1) APC-Asef複合体の機能解析 1) Asef/Asef2がMMP9の発現を誘導し、浸潤能の亢進を引き起こすことを明らかにした。2) 第3のAsGfファミリーCollybistin I欠失マウスとMinマウスを掛け合わせたが、線腫の数、大きさはMinマウスと変わらなかった。また、Asef-/- ; Asef2-/- ; Collybistin I-/-マウスは正常マウスと比べ特に大きな異常を示さなかった。3) HGF、bFGF、VEGF、EGFの作用によりAsef/Asef2がlamelllpodiaに集積し細胞運動を引き起こすに至るにはPHドメインが重要な役割を果たしていることを明らかにした。4) Asef/Asef2が大腸がんでの異常発現に関わる転写因子を同定し、活性化メカニズムの解析を進めた。 (2) 大腸癌における転写因子ネットワークの異常 大腸がんでの遺伝子発現の異常に関与する転写因子候補を同定し、大腸がんの表現形質への寄与、遺伝子発現異常を引き起こす分子機構を解析した。 (3) がん幹細胞の解析 大腸がん、脳腫がん、卵巣がんなどの手術検体よりがん幹細胞を濃縮し、RNAiライブラリを用いてCD133、Lgr5の発現に影響を及ぼす遺伝子を検索した。さらに、得られた遺伝子をノックダウンしたときの造腫瘍能を検討した。腫瘍形成に重要と考えられた遺伝子については機能解析を進めている。
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Research Products
(10 results)