2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17014044
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
古瀬 幹夫 Kobe University, 医学研究科, 教授 (90281089)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小田 裕香子 神戸大学, 医学研究科, 助教 (70452498)
佐々木 博之 東京慈恵会医科大学, 医学部, 准教授 (60170693)
中尾 和貴 独立行政法人理化学研究所, 研究員 (20217657)
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Keywords | 上皮細胞 / 細胞間接着 / タイトジャンクション / クローディン / 血管内皮細胞 / 腸管バリア / 近位尿細管 |
Research Abstract |
1. 腸管のタイトジャンクション(TJ)バリアの解析 : (1)腸管上皮細胞に発現するクローディンファミリーであるクローディン7の遺伝子ノックアウトマウスの作出に成功し、このマウスが生後約1週間で致死であることを確認した。腸管における表現型を現存解析しており、さらにクローディン15、クローディン3といった腸管上皮に発現するクローディン遺伝子のノックアウトマウスとの交配によりクローディン遺伝子多重欠失マウスの作製を進めている。クローディン4遺伝子欠失マウスの作製を進め、ヘテロマウスの作製に至った。(2)腸管のクリプト及び腎臓近位尿細管に発現するクローディン2遺伝子ノックアウトマウスの近位尿細管における表現型を詳細に解析し、クローディン2が個体において傍細胞経路輸送における陽イオン選択的チャネルの役割を果たすことを明らかにした。 2. トリセルラータイトジャンクション(tTJ)の解析 : 我々が同定したtTJの新規膜タンパク質LSR(昨年までの仮称 : TRCX)がトリセルリンをtTJに局在化させる活性について解析を進め、LSRの細胞質領域とトリセルリンのC末端側細胞質領域がこの活性に必要なこと、両タンパク質が複合体を形成することを見出した。LSR遺伝子のコンディショナルノックアウトマウスの作製に着手し、キメラマウス作製に成功した。 3. 細胞間接着装置新規構成分子の機能解析 : 血管内皮細胞の細胞間接着部位に局在する分子として我々が昨年度までに同定したKIAA1462が、Cdc42の活性調節を介してフクチン線維形成を正に制御し、試験管内における血管内皮細胞株の細胞形態と管形成能をコントロールすることを見出た。
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Research Products
(17 results)