2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17016008
|
Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
遠藤 啓吾 群馬大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (10115800)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
織内 昇 群馬大学, 大学院・医学系研究科, 助教授 (40292586)
飯田 靖彦 群馬大学, 大学院・医学系研究科, 助教授 (60252425)
荒野 泰 千葉大学, 大学院・薬学研究院, 教授 (90151167)
対馬 義人 群馬大学, 医学部, 講師 (20375546)
|
Keywords | 抗体 / アイソトープ / 悪性リンパ腫 / キレート剤 / 放射線治療 / イットリウム-90 / 放射性ヨード / 銅-64 |
Research Abstract |
抗体は対応する抗原と特異的に結合するが、アイソトープ(RI)標識抗体もまた生体内で対応する抗原と特異的に結合する。細胞障害性の強いRIを標識した抗体を用いると、副作用の少ない癌の特異的な治療法(ミサイル療法)となる。 細胞障害性の強いイットリウム(Y)-90で標識し、悪性リンパ腫を対象として動物実験、臨床応用を行った。DTPAをキレート剤としたY-90標識抗CD20抗体で優れた治療効果が得られ、FDG-PETにおいて腫瘍へのFDG取り込みも著減した。新しいキレート剤DOTAでも安定したY-90標識抗体が作成された。 ヨード(I)-125、131標識抗体は脱ヨード反応によりヨード標識抗体の腫瘍への集積がY-90よりも低い。またFab分画にすると血中からの代謝が早くなるものの腎臓への分布が高くなる欠点を有する。そこで腎臓への非特異的取り込みを軽減させる検討を行った。 β線とγ線を放出する新しい核種である銅(Cu-64)を製造し、Cu-64標識抗CD-20抗体を用いた動物実験および、低酸素細胞を標的とした薬剤ATSMを用いてCu-64 ATSMの腫瘍集積性を検討。Cu-ATSMに比べてCu-64標識抗体の方が高い腫瘍集積性を示した。さらに新しい核種であるルチウム(Lu)-177の検討を開始するとともに新しい腫瘍特異的抗体を探索した。
|