2007 Fiscal Year Annual Research Report
自己免疫性甲状腺疾患を中心とした自己免疫疫患関連遺伝子の解明
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17019069
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Research Institution | Research Institute, International Medical Center of Japan |
Principal Investigator |
笹月 健彦 Research Institute, International Medical Center of Japan, 総長 (50014121)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡村 匡史 国立国際医療センター(研究所), 感染症制御研究部, 室長 (00333790)
反町 典子 国立国際医療センター(研究所), 消化器疾患研究部, 室長 (30217468)
鈴木 春巳 国立国際医療センター(研究所), 臨床病理研究部, 部長 (70235985)
高木 智 国立国際医療センター(研究所), 地域保健医療研究部, 部長 (10242116)
白澤 専二 福岡大学, 医学部, 教授 (10253535)
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Keywords | 自己免疫性甲状腺疾患(AITD) / 相関解析 / 疾患感受性遺伝子 / ZFAT / 遺伝子改変マウス |
Research Abstract |
1.AITD感受性候補領域(5q)の解析 Ilumina Custom Golden Gate AssayによるSNP dense mappingを開始した。連鎖領域をカバーする約20Mb(135.17-155.18Mb)の範囲に位置する58225SNPsより、日本人集団におけるアレル頻度・SNP間距離・遺伝子分布などを考慮した上で2930SNPsを選択し、Graves弧発症例376例・罹患同胞対家系発端者86例・対照群481例にっいてタイピングを行った。その結果、Graves弧発症例と罹患同胞対家系発端者で共通して相関を認めるSNPとして、新たにイントロン9SNP(6遺伝子),UTR1SNP(1遺伝子),遺伝子間領域で16SNPを同定した。さらに候補領域を絞り込むため,非発端者85名を含めて相関解析を実施し,26SNPsから7SNPsに絞りこむことができ,発端者,非発端者,弧発例に共通する3つのSNPsが存在する領域を同定した。 2.AITDの感受性遺伝子ZFAT・TR-ZFATの機能解析:(1)ZFAT,TR-ZFATトランスジェニックマウスにおいては,ZFATの,mRNAの発現増加は認められたものの,タンパクレベルでの発現増加は顕著ではなく,ZFATおよびTR-ZFATのトランスジェニックマウスでは主要な免疫系細胞の分化に異常は認められなかった。さらにZFATKOホモ個体は胎生致死となり,ZFATが初期個体発生において必須の役割を果たしていることを明らかにした。(2)分子・細胞レベルでの機能解析のために,ZFAT・TR-ZFAT共通領域を抗原とするmAb,ZFAT特異的なmAb/pelyclonal Ab,TR-ZEAT特異的なpolyclonal Abを作成し,ウェスタン法,免疫沈降法,免疫組織染色法における各抗体の適性の評価を進めた。
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Research Products
(7 results)