2005 Fiscal Year Annual Research Report
ユーフラテス河中流域とその周辺地域の住民に見られる形質の時代的変化
Project/Area Number |
17063008
|
Research Institution | The University of Shiga Prefecture |
Principal Investigator |
石田 英實 滋賀県立大学, 人間看護学部, 教授 (60027480)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
熊倉 博雄 大阪大学, 大学院・人間科学研究科, 教授 (00178063)
近藤 修 東京大学, 大学院・理学系研究科, 助教授 (40244347)
荻原 直道 京都大学, 大学院・理学研究科, 助手 (70324605)
|
Keywords | シリア / ビショリ地域 / 古人骨 / イラク / ハムリン / 形質 / データベース / 西アジア |
Research Abstract |
今年度はこの研究プロジェクトの最初の年度であり、また現地(シリア、ビショリ地域)での発掘調査が18年度からであるため、基礎的な調査・研究を行なった。具体的には、西アジア出土古人骨のデータベース構築と構築のための資料収集である。 データベースの構築は、イラクのハムリン地域出土の古人骨標本で、現在京都大学自然人類学研究室に所蔵されている標本、約500体分を対象とした。入力項目は発掘サイトとグリッド、発掘日、性、推定年齢、時代、埋葬状況、保存状況等であり、現在のところ自然人類学研究室パソコン端末から検索可能。また、これらデータは小数部であるが、出力(プリント)し、「京都大学自然人類学研究室所蔵イラク古人骨カタログ」と題して製本した。さらに、重要な標本については小数であるが、X線CTスキャナにより三次元像を得た。このCT三次元像の構築は来年度以降も続ける予定である。 データベース構築用資料・情報の収集では、まず欧米の研究機関を対象に、西アジア出土の古人骨標本の所蔵に関する情報収集を行った。次いで、現地調査を合衆国(ペンシルバニア大学博物館、ハーバード大学ピーボディ博物館など)と連合王国(大英博物館など)でおこない、所蔵状況と一部標本の記述、撮影を行なった。この資料収集と写真撮影等、また計測などは来年度以降も欧米で行い、イラク出土の古人骨標本と同様に順次データベース化を行なう計画である。 データベースの公表については、シリア、ビショリ地域の発掘調査の進展度に関わりなく順次公表し、西アジア古人骨研究の発展に寄与する。
|
Research Products
(6 results)