2008 Fiscal Year Annual Research Report
ユーフラテス河中流域とその周辺地域の住民に見られる形質の時代的変化
Project/Area Number |
17063008
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Research Institution | The University of Shiga Prefecture |
Principal Investigator |
石田 英實 The University of Shiga Prefecture, 人間看護学部, 教授 (60027480)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
熊倉 博雄 大阪大学大学院, 人間科学研究科, 教授 (00178063)
近藤 修 東京大学大学院, 理学系研究科, 准教授 (40244347)
荻原 直道 京都大学大学院, 理学研究科, 助教 (70324605)
中野 良彦 大阪大学大学院, 人間科学研究科, 准教授 (50217808)
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Keywords | シリア / ビショリ地域 / 古人骨 / イラク / mtDNA / 形質 / データベース / 西アジア |
Research Abstract |
平成20年度の目標も前年度に引き続き、西アジア由来の古人骨の観察、計測、CTスキャン、分析(DNA分析、およびCT画像解析をふくむ)、およびビシュリ山系北麓調査地への発掘参加と発掘人骨の整理、計測、分析等であった。 古人骨分析では京都大学および東京大学に保管されている西アジア由来、とくにメソポタミア出土の古人骨分析をおこなった。乳歯の形態学的分析では興味深い結果が得られた。古人骨のDNA分析については続行中であるが、現在のところ良好なコラーゲンの抽出ができていない。おそらく、発掘地帯の高温気候が原因となっているものと考えられるが、標本を選択し抽出の試みを続行中である。 現地調査では藤井隊が2008年5-6月の第2次発掘調査で、ヘダージュ1=ケルン墓群(1-9号墓)から部分的ではあるが、人骨を発掘した。現地に赴きそれらの標本の観察を行い、レポートを作成した。しかし、極めて部分的、少量であるため、今後の発掘による古人骨標本の追加が必要とされる。 最終年度の目標は、三つ。第一は、シリアでの発掘に参加し、ビシュリ山系北麓のケルン墓より古人骨を可能なかぎり多く発掘し、分析すること。第二は、西アジア由来の古人骨を用いて西アジアにおけるセム系人形質の時代変化をより詳細に分析すること。第三は、DNA分析をさらに進め、遺伝的関連性の把握への手がかりを得ること、および形態学的解析を進めること。この三つの作業を通じて西アジアにおけるセム系人形成の研究に貢献したい。
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Research Products
(8 results)
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[Journal Article] Development of an Anatomically Based Whole-Body Musculoskeletal Model of the Japanese Macaque (Macaca fuscata)2008
Author(s)
Ogihara, N., Makishima, H., Aoi, S., Sugimoto, Y., Tsuchiya, K., Nakatsukasa, M.
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Journal Title
American Journal of Physical Anthropology, (in press)
Peer Reviewed
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