2006 Fiscal Year Annual Research Report
古代西アジア建築における組積技術の形態と系譜に関する研究
Project/Area Number |
17063011
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Research Institution | Kokushikan University |
Principal Investigator |
岡田 保良 国士館大学, イラク古代文化研究所, 教授 (70138171)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
深見 奈緒子 国士館大学, 共同研究員 (70424223)
新井 勇治 愛知産業大学, 造形学部, 助教授 (20410855)
山内 和也 独法人文化財研究所東京文化財研究所, 文化遺産国際協力センター, 地域環境研究室長 (70370997)
辻村 純代 国士館大学, 共同研究員 (60183480)
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Keywords | 建築組積 / ヨルダン / シリア / ドーム / ヴォールト / 切石 / ビシュリ山系 |
Research Abstract |
1.第13回ヘレニズム〜イスラーム考古学研究会(18年10月、金沢大学で開催)において、岡田が「続・ガダラのドーミカル・ヴォールト」と題して研究発表。レバノン及びヨルダンのヘレニズム期からローマ〜ビザンティン時代、セム系民族による石造建築における斬新なドーム組積を紹介した。同研究会では、ほかに、深見が「大シリアにおけるウマイア朝の都市と宮殿」、辻村が「ローマ時代の道路」 と題し、それぞれ古代後期の西アジアにおける土木、建築技術に関する研究発表を行った。 2.岡田、深見、新井、辻村の4名のほか、研究協力者2名を加えて、18年7月23日から同年8月7日まで、ヨルダンの主要遺跡の踏査を実施。建築組積を観察調査した主な遺跡は下記。 先史-鉄器時代:フェダイン、ベイダ、バスタ、ブセイラ。 ヘレニズム-ローマ・ビザンツ期:アンマン、クウェイルベ、ウム・カイス、ペッラ、カスル・アブド、ウム・アル・ジマール、ジェラシュ、マダバ、ペトラ、アカバ。 イスラーム期:ペッラ、アジュルン城、ムシャッタ、カスル・アムラ、カスル・カラナ、カラク城、ショウバク城、アカバ。 19年度早々の報告書刊行に向けて成果のとりまとめを行う。 3.2月26日から3.月8日まで、岡田が総括班の計画に基づくビシュリ山系の予備調査に参加。ラッカ市およびパルミラ市周辺の建築遺構のほか、ルサファ、カスル・アル・ヘイルなどの遺跡を訪ね、比較の視点から建築組積を観察する。 4.ヨルダン現地調査の事前打ち合わせと、事後の成果の整理を主題とした研究会を5,月、6月、7月、8月、10月、12月、1月、2月に開催。 5.3月に開催された領域全体の外部評価シンポジウムおよび報告会に参加、成果報告を行った。
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