2007 Fiscal Year Annual Research Report
古代西アジア建築における組積技術の形態と系譜に関する研究
Project/Area Number |
17063011
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Research Institution | Kokushikan University |
Principal Investigator |
岡田 保良 Kokushikan University, イラク古代文化研究所, 教授 (70138171)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
深見 奈緒子 国士館大学, イラク古代文化研究所, 共同研究員 (70424223)
新井 勇治 愛知産業大学, 造形学部, 准教授 (20410855)
山内 和也 東京文化財研究所, 文化遺産国際協力センター, 地域環境研究室長 (70370997)
辻村 純代 国土舘大学, イラク古代文化研究所, 共同研究員 (60183480)
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Keywords | 建築組積 / シリア / ローマ時代 / ドーム / ヴォールト / 切石造 / ビシュリ山系 |
Research Abstract |
1.研究成果報告: 第14回ヘレニズム〜イスラーム考古学研究会(18年11.月、金沢大学で開催)において、岡田が「続々・ガダラのドーミカル・ヴォールト」と題して研究発表。シリアとヨルダンのヘレニズム期からローマ〜ビザンティン時代、セム系民族による石造ドーム組積を比較の視点から紹介した。同研究会ではほかに、深見が「ラッカージャズィーラ地方の拠点」と題し、ビシュリ地方の拠点ラッカ市の都市形成と歴史的建築遺構に関する研究発表を行った。 19年6月2日、古代オリエント博物館において、「西アジアにおける建築の伝統と技術の継承」と題し、前年度の成果を中心に岡田と深見が連続講演。20年2月16日、本領域シンポジウムにおいて岡田が「ユーフラテス中流域の建築遺構-テル・ガーネム・アル・アリとの関連で-」と題して19年度成果について報告。 2.現地調査: 岡田、深見、新井、辻村ほか、研究協力者吉武隆一を加えて、19年8,月から同年9月にかけて、総括班が行うテル・ガーネム・アル・アリ遺跡調査に協力したほか、シリアの主要遺跡の踏査を行った。建築組積を観察調査した主な遺跡は下記。特筆すべきはラタキアの四方門のドーム遺構。20年度に報告書刊行に向けての成果のとりまとめを行う予定。 先史鉄器時代:テル・タバン、マリ、テル・ベイダール、カトナ、エブラ、ウガリット、アムリット。 ヘレニズムーローマ・ビザンツ期:ハラビーエ、ドウラ・エウロポス、ルサファ、パルミラ、カラアト・セマン、カルブ・ロゼ、ラタキア、ボスラ、スウェイダ。 イスラーム期:ラッカ、ダマスカス旧市街、アレッポ、クラク・ド・シュバリエ。 3.研究班会議: シリア現地調査の事前打ち合わせと、事後の成果の整理を主題とした研究会を5,月、6月、8,月、8.月、1,月に国士舘大学で開催した。
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Research Products
(11 results)