2008 Fiscal Year Annual Research Report
古代西アジア建築における組積技術の形態と系譜に関する研究
Project/Area Number |
17063011
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Research Institution | Kokushikan University |
Principal Investigator |
岡田 保良 Kokushikan University, イラク古代文化研究所, 教授 (90115808)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
深見 奈緒子 国士舘大学, 共同研究員 (70424223)
吉武 隆一 国士舘大学, 共同研究員 (70407203)
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Keywords | 建築組積 / シリア / ビシュリ山系 / イラン / ドーム / ガーネム・アル・アリ / サーサーン朝 / 墓構造 |
Research Abstract |
1) 発掘中のガーネム・アル・アリ遺跡における煉瓦および石材による組積構造の観察。 2) テル・ハンマディーン遺跡の地形測量。 3) イラン建築文化圏の組積構造とセム系文化圏の伝統的構法との比較及び影響関係の調査。研究成果は以上の3点に要約できる。 1)2) については岡田、吉武が11月に現地調査を実施。 3) については岡田、深見が8-9月に実施にあたった。とくにイランでの調査は、前6世紀代のアケメネス朝の組積造技法、及び後3-6世紀のサーサーン朝期に好まれたドーム架構それぞれに、西方地中海世界で発達した構法の影響を強く印象付けるものとなった。 また、ガーネム・アル・アリの調査と並行して、背後の丘陵部に営まれた多数の墓構造を観察し、下流域イラク領内に知られる同種の墓構造との類似と相違を把握することができた。
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Research Products
(8 results)