2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17070001
|
Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
田村 裕和 Tohoku University, 大学院・理学研究科, 教授 (10192642)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤井 優 東北大学, 大学院・理学研究科, 助教 (30302079)
神田 浩樹 東北大学, 大学院・理学研究科, 助教 (40321971)
三輪 浩司 東北大学, 大学院・理学研究科, 助教 (50443982)
|
Keywords | 実験核物理 / ハイパー核 / ガンマ線 / ストレンジネス / ゲルマニウム検出器 / PWO検出器 |
Research Abstract |
J-PARCで最初に行うハイパー核γ線分光実験E13の準備を以下のように行った。 (1)ゲルマニウム(Ge)検出器群Hyperball-Jの開発 (1-1)我々が開発した脱着可能型Ge検出器のプロトタイプを2社から購入し、パルス管方式の冷凍機に接続して性能試験を行った。冷却性能は十分高く、また振動や電気ノイズの軽減の工夫をしたところ分解能も向上し、H19年度中に実用上問題のない性能まで得られた。こうして放射線損傷に強い機械式冷凍機による低温Ge検出器の開発に成功した。その後H20年度に繰越金を使ってGe検出器を多数購入した。 (1-2)バックグランド抑止カウンターとして高速のPWOカウンターの開発に成功した。プロトタイプを製作し、冷却して、十分な性能が得られることを確認した。 (1-3)Ge検出器の出力信号の波形解析による読み出し法の開発を進めた。baseline補正とpile-up信号の分解により分解能と検出効率が大幅に改善することを確かめた。 (2)磁気スペクトロメータ系(SksMinus)の準備 (2-1)シミュレーションによって磁気スペクトロメータ系の基本設計を行い、磁石と検出器の最適な配置、必要な検出器の種類や大きさを確定させ、スペクトロメータの性能(立体核と分解能)を見積もった。 (2-2)米国BrookhavenとドイツFreiburg大学から譲渡された大型drift chamberについて、ワイヤー張替え、放電防止などの修理を行い、テストにより動作を確かめた。 (2-3)粒子識別用のTOFカウンター、π^0カウンター、μ粒子フィルターの詳細設計を行い、一部のテストも行った。
|
Research Products
(7 results)