2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17070007
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Research Institution | The Institute of Physical and Chemical Research |
Principal Investigator |
岩崎 雅彦 The Institute of Physical and Chemical Research, 岩崎先端中間子研究室, 主任研究員 (60183745)
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Keywords | K中間子 / カイラル対称性 / 高密度核物質 / ストレンジネス |
Research Abstract |
昨年度までに製作してきた実験装置群を実験現場となる大強度陽子加速器施設J-PARCK1.8BRビームラインのへ設置、試運転を実施、終了した。特に 1) 大型円筒形ドリフトチェンバーのソレノイド電磁石内での設置、および宇宙線イベントを使った検出器校正作業 2) 2009年1月に J-PARC ハドロン施設において最初にK中間子同定に成功したことを皮切りに、2009年11月からK中間子を用いたビームライン検出器の調整の2点を重点的に推し進めた。一方で、これらの実験準備とは独立に液体^3He標的の開発が終了、実機製作を行った。以上をもって、研究題目遂行のための課題であるK中間子原子核探索実験(J-PARCE15実験)準備は終了した。 また、国内外研究会などにおける実験進捗状況の発表を通して、関係する研究者とのプロジェクト進行状況の確認および議論を行ってきた。さらにこれとは独立に、E15実験データの解釈に必要不可欠である基礎データとなりえる、高エネルギー加速器研究機構 陽子加速器研究施設においてすでに実施した、^4Heを標的原子核としたK中間子原子束縛状態探索実験のデータ解析を平行して行い、その結果を国際会議および公表論文として発表した。
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