2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17074007
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Research Institution | Kanazawa Institute of Technology |
Principal Investigator |
竺 覚暁 金沢工業大学, 環境・建築学部, 教授 (30064447)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中森 勉 金沢工業大学, 環境・建築学部, 助教授 (30148150)
下川 雄一 金沢工業大学, 環境・建築学部, 助教授 (90308586)
山崎 幹泰 金沢工業大学, 環境・建築学部, 講師 (10329089)
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Keywords | 技術史 / 産業技術史 / 技術革新 / 建築史・意匠 / デジタル・コンテンツ・アーカイブ |
Research Abstract |
平成18年度はまず、機械産業の中の工作機械産業を取り上げ、資料の蒐集を開始した。(社)日本工作機械工業会(JMTBA)へ協力を依頼し、加盟企業84社に資料の借用と電子画像化についてアンケート調査を実施した。内容としては、技術革新に関する企業内資料(企画書、設計図、写真、仕様書、カタログ、社史など)の有無、有の場合には資料公開の可否について回答を求めた。そのうち約3割にあたる27社より回答を得て、池貝、新日本工機、東洋精機工業など、14社より資料を蒐集した。それら総計約1万枚の画像をデジタル画像化し、データベース登録(属性入力)を進めた。あわせて、機械産業資料の収集に実績がある日本工業大学工業技術博物館にて視察調査を行い、同館収集資料についても次年度以降データベースに入力するとの協力関係を築いた。一方、デジタル画像化の初期の段階では、色情報、資料形態の記録方法等について幾つかのルールを設けた。特に、複数の資料が何らかの意味を持って群としてまとまっているケースが多く、そのような資料保管状態の再現性を高めるためのデータベースシステムの改良について検討を実施した。さらに、米国の代表的な技術アーカイヴにおける歴史的技術資料の収集、整理、管理、公開のシステムの調査研究のため、MIT博物館、MITロッチ・ライブラリー、MIT・STSプログラム、ハーヴァード大学建築学部特別コレクション、ハグリー博物館、スミソニアン博物館、米国議会図書館を訪れた。各機関において、技術アーカイヴの責任者、担当者に聞き取り調査、およびアーカイヴの整理・保管状況の写真撮影、データベース運用状況の確認などを行った。各機関の概要や運営に関する資料を入手し、本研究の今後の展開に必要な多くの知見を得た。
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