2006 Fiscal Year Annual Research Report
日記および文集に見える宋元時代の東アジア交流と両浙地域の社会、経済
Project/Area Number |
17083020
|
Research Institution | Kochi University |
Principal Investigator |
遠藤 隆俊 高知大学, 教育学部, 教授 (00261561)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大櫛 敦弘 高知大学, 人文学部, 教授 (40201967)
高橋 弘臣 愛媛大学, 法文学部, 助教授 (70284388)
矢澤 知行 愛媛大学, 教育学部, 助教授 (60304664)
|
Keywords | 日記 / 両浙地域 / 臨安 / 都市 / モンゴル / 石刻資料 / 宗族 / 水運 |
Research Abstract |
本年度は8回のセミナーや会合を開き、外国から招聰した研究者とともに中国の日記や両漸地域に関わる共同研究を行った。6月には安徽大学の劉信芳教授と王金義教授、河南大学の苗書梅教授を招き、古代から宋元時代に至る東アジアの変遷について検討した。また11月には内蒙古大学のボインデルゲル教授を招いて、モンゴル元朝についての研究会を開催した。さらに7月には南開大学の常建華教授、9月には台湾中央研究院の黄寛重研究員らを招き、そして1月には安徽大学の下利教授、台湾東海大学の翁育宣教授らを招いて、国際シンポジウムを開いた。その成果は次年度以降に論文として出版する予定である。一方、本年度は蘇州や揚州、寧波において現地調査を行い、合計14本の論文と1冊の著書を刊行した。遠藤は蘇州における宗族の墳墓を調査し、祠堂との比較検討を行った。また高知県に残された漢籍の分析と東アジアの交流を検討し、高麗僧と日本僧の文集、日記の比較研究を行った。また大櫛は中国古代の史料から日記の源流をさぐり、宋代や日本の日記との関連について検討を行った。高橋(弘)は南朱の国都である臨安を中心に、国都建設の過程や下層民の実態について都市研究の立場から分析を行った。さらに矢澤は中国江南地域に残されたモンゴル時代の碑文を調査し、石刻資料の収集と水運・海運に関わる研究史の問題点を明らかにした。高橋(俊)は近代香港におけるマスメディアと世論の形成を、都市中間層や都市のアイデンティティの側面から考察した。
|
Research Products
(7 results)