2007 Fiscal Year Annual Research Report
日記および文集に見える宋元時代の東アジア交流と両浙地域の社会、経済
Project/Area Number |
17083020
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Research Institution | Kochi University |
Principal Investigator |
遠藤 隆俊 Kochi University, 教育学部, 教授 (00261561)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大櫛 敦弘 高知大学, 人文学部, 教授 (40201967)
高橋 弘臣 愛媛大学, 法文学部, 准教授 (70284388)
矢澤 知行 愛媛大学, 教育学部, 准教授 (60304664)
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Keywords | 国際研究者交流 / 中国:台湾:韓国 / 東アジア交流史 / 参天台五台山記 / 全宋文 / 全元文 / 成尋 |
Research Abstract |
今年度は研究成果の発表に重点を置いた。遠藤は2007年7月から2008年3月にかけて、7回にわたって国際学会および国内学会で研究発表を行い、共著を含む5件の論文を執筆した。ほかの分担者も各1回の研究発表を行い、高橋(弘)は4件の論文、矢澤は2件、大櫛と研究協力者の高橋(俊)は各1件の文章を発表した。これらの多くは宋元時代の東アジア海域交流、および寧波を中心とする宋代両浙地域の社会経済に関連する内容であり、前年度までに分析した結果に基づいている。また2007年9月には、韓国の東国大学校と檀国大学校において学術交流を行い、韓国に所在する高麗史料について資料調査ならびに意見交換を行った。さらに2008年3月には台湾の台湾大学、東海大学、中興大学、国家図書館などにおいて学術交流を行い、東アジアの海域交流について意見を交換した。あわせて、台湾社会における家族と宗族について、実地調査を行った。さらに2007年12月には中国の安徽大学から研究者を招聘し、13世紀東アジアの交流資料について、意見を交換した。史料の読解、分析面においては、『全宋文』『全元文』を底本とし、東アジア交流関係の記事を検索してデータベースを作成する作業を進めている。日本僧成尋の日記『参天台五台山記』については京都の東福寺本を底本にほぼ読解を終了した。その校点と活字版の出版を計画しているが、諸般の事情により、本年度ではなく次年度以降に延期とした。
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Research Products
(23 results)