2009 Fiscal Year Annual Research Report
日記および文集から見た宋元時代の東アジア交流と両浙地域の社会、経済
Project/Area Number |
17083020
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Research Institution | Kochi University |
Principal Investigator |
遠藤 隆俊 Kochi University, 教育研究部・人文社会科学系, 教授 (00261561)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大櫛 敦弘 高知大学, 教育研究部人文社会科学系, 教授 (40201967)
高橋 弘臣 愛媛大学, 法文学部, 准教授 (70284388)
矢澤 知行 愛媛大学, 教育学部, 准教授 (60304664)
高橋 俊 高知大学, 教育研究部人文社会科学系, 准教授 (10380297)
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Keywords | 参天台五台山記 / 成尋 / 両浙地域 / 東アジア交流 / 宋元時代 |
Research Abstract |
本年度は研究の最終年度であり、成果のとりまとめに重点を置いた。まず研究協力者である韓国東国大学校の徐仁範教授と金相日教授を招聘し、明代史の立場から日記班の活動について数回にわたる意見をいただいた。その結果、日中の交流と両浙の社会、経済については比較的多くの成果が表れたが高麗、朝鮮との交流についてはもう少し検討する余地があるという指摘がなされた。一方、国際セミナーおよび講演会を4回実施し、研究とりまとめの参考とした。6月には東国大学校の金相鉱教授、鄭炳俊教授、南宗局教授らを迎え、黒潮班と合同で東アジア歴史学セミナーを開催した。8月には高知海南史学会と合同で講演会を開催し、筑波大学名誉教授・高知学園短大学長の片岡-忠教授に中国官印の歴史について講演をいただいた。11月には四国東洋学研究者会議と合同の研究会を開催し、前掲の片岡教授に清朝の外交と新彊問題について研究発表をいただいた。また安徽大学の張子侠教授、徐国利教授、胡中生教授を招聘し、東アジアの文献資料についてセミナーを行い、意見を交換した。本年度は論文4件、発表2件、図書1件、海外調査3件となっている。5年間のまとめとして、本研究では主として成尋『参天台五台山記』を中心に宋代東アジア交流史の分析を行った。その結果、この日記には50件近い宋代の公私文書が転載され、これが宋代東アジアの外交交流史に非常に裨益する史料であることが判明した。
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Research Products
(8 results)