2006 Fiscal Year Annual Research Report
寧波地域における日明交流の総合的研究-遣明使の入明記の総合的分析を通して-
Project/Area Number |
17083031
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Research Institution | Yamaguchi Prefectural University |
Principal Investigator |
伊藤 幸司 山口県立大学, 国際文化学部, 助教授 (30364128)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西尾 賢隆 花園大学, 文学部, 教授 (50066346)
橋本 雄 九州国立博物館, 研究員 (50416559)
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Keywords | 入明記 / 遣明使 / 寧波 / 港町 / 禅僧 / 東アジア海域 / 寧波美術 / 頂相 |
Research Abstract |
本年度は、研究代表者(伊藤)・研究分担者(西尾・橋本)・研究協力者(米谷均)が、研究課題に関する史料調査・文献収集・現地調査・発掘調査などを行うとともに、これらの活動の成果にもとづいて研究を進め、その成果を国際学会・国際シンポジウム,学術雑誌等に発表した。また、あわせて「寧博班」(C01-06)・朝鮮班(C01-7)などと共同で、史料輪読会・現地踏査などの研究活動を行った。 【研究代表者・研究分担者の実績】 (1)研究代表者の伊藤は、東アジア世界の外交文書原本の研究、および日明交流の実態を反映した日琉関係吏の研究史整理を行った。 (2)研究分担者の西尾は、昨年度に引き続き、中世禅僧の難解な史料の翻刻・分析などを行った。 (3)研究分担者の橋本は、室町政権の外交の姿を唐物流通の視点も含み込みながら包括的な分析を行った。 【史料輪読会】 (1)伊藤が責任者となり、寧博班・朝鮮班と共同で策彦周良著『初渡集』中巻の輪読会を5回開催し、テキストの校訂と読解を進めた。(伊藤・西尾・橋本・米谷)。 (2)『初渡集』の校訂作業・テキストデータ作成を平行して行った。 【現地踏査】 (1)6月、朝鮮班主催の済州島踏査に参加し、入明記の記述と現地景観を確認した。(伊藤) (2)7月、日明班主催で、日明貿易の主要貿易品の産出地である硫黄島(鹿児島県)を踏査した。(伊藤・米谷) (3)8月、寧博班・朝鮮班と共同で、寧波・舟山列島の現地踏査を行い、入明記の記述と現地景観を確認した。(伊藤・橋本・米谷) (4)12月、朝鮮班主催の韓国忠清南道踏査に参加し、前期倭寇の関連史跡を確認した。(伊藤) 【研究会】 (1)7月、海域分野の研究会に参加し活発な討論を行った。(伊藤・西尾・米谷) (2)11月、伊藤がiahaで研究報告を行った。 (3)12月、伊藤が文化交流部門主催国際シンポジウムで研究報告を行い、班員も参加した。(伊藤・西尾・橋本) (4)2月・現地調査部門主催国際シンポジウムに参加し活発な討論を行った。(伊藤) 【市民講演会】 (1)3月、山口市教育委員会と共催で市民講座を開催した。 以上を中心とした研究活動のために、物品費(学術図書・コンピューター関係など)、国内・海外旅費、謝金(史料校訂・データ入力など)、その他(複写費など)を支出した。
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Research Products
(5 results)