2007 Fiscal Year Annual Research Report
日中交流史における海事・造船技術に関する工学的検討
Project/Area Number |
17083035
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Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
寺尾 裕 Tokai University, 海洋学部, 教授 (10138638)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
八木 光 東海大学, 海洋学部, 教授 (80349331)
河邉 寛 東海大学, 海洋学部, 教授 (00384876)
渡邉 啓介 東海大学, 海洋学部, 准教授 (10297202)
安達 裕之 東京大学院, 情報学環, 教授 (20012495)
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Keywords | 琉球進貢船 / 造船技術 / 日中交流 / マーラン船 |
Research Abstract |
進貢船については、当時の航路を調査し、日中交流航路の海象統計資料を用いて理論的に波浪と甲板冠水や過大運動加速度の発生条件を明らかにした。その結果、季節要素を取り入れた航海の評価を行い、文献における遭難や難破の記録と船体運動の関係について数理的検討結果を提供し、文科系研究者への新たな検討課題を示した。 進貢船との関連し、中国建造船として新安沈船の水槽試験用船体模型を再現製作した。進貢船と比較検討のための波浪中水槽試験と今回開発した波浪中運動プログラムを適用し,船型の違いによる影響を今後明らかにする予定である。 また、進貢船に代表される中国の造船技術が沖縄において波及したといわれるマーラン船の船型について、平安座の船大工により製作された2隻の展示模型の船体形状の詳細計測を、進貢船で行った方法と全く同じ手法を適用して行い、船型の数値化および線図の作成を行った。その結果に対し理論的に検討を加え、進貢船との船型差と運行状況に及ぼす影響を明らかにした。また、マーラン船の帆として用いられる中国型(ジャンク型)の帆の製作を行い進貢船の帆に代表される矩形型帆との特性の比較を風洞における模型試験を実施しすることにより数値的な評価を実施した。船体形状については、船型の再現を行い、水槽試験用模型の船型の決定および製作を行った。 これらの進貢船の研究成果は9月のワークショップにおいて文系研究者に公開し、技術的解明点を共有した海事交流史における船舶の役割と限界などの新たな討論を開始するとともに、11月のミュンヘンで行われた「The East Asian Mediterranean:Maritime Crossroads of Culture,commerce,and Human Migration」国際会議において発表を行った。
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Research Products
(8 results)