2009 Fiscal Year Annual Research Report
中近世風俗画の高精細デジタル画像化と絵画史料学的研究
Project/Area Number |
17102001
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Research Institution | Rissho University |
Principal Investigator |
黒田 日出男 Rissho University, 文学部, 教授 (90013284)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐多 芳彦 國學院大學栃木短期大学, 日本史学科, 准教授 (70552256)
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Keywords | 風俗画 / 都市図屏風 / 肖像画 / 甲陽軍鑑 / 高精細画像 / 洛中洛外図屏風 / 画像史料研究プラットフォーム / 合戦図屏風 |
Research Abstract |
1.研究資源のさらなる充実を図るために、8×10サイズフィルムによる高精度撮影・デジタル化(『洛中洛外図屏風』大阪市立美術館本・大阪城天守閣本)。 2.本科研の成果物を媒介とした各研究機関スタッフとの共同研究。a『洛中洛外図屏風』(財団法人 林原美術館)b『大坂夏の陣図』(大阪城天守閣)、現在、共同研究を通じてデータベース化が進行中のc『上杉本洛中洛外図屏風』(上杉博物館蔵)、d『洛中洛外図屏風』(岐阜市歴史博物館蔵)など。 3.研究成果の公開。研究代表者が館長を務める群馬県立歴史博物館における第87回企画展「よろいとかぶと」展において2-bの高精細画像と所蔵館学芸員と本科研による共同研究の成果であるデータベースを組み込んだタッチパネル式端末の一般公開の実施。 4.昨年度、画像データを作成した『豊国祭礼図』(豊国神社/徳川美術館)を組み込んだ画像史料研究用プラットフォーム"Advanced Pictionary"を用い、徳川美術館スタッフと共同研究を始めるための基礎的情報の蓄積作業開始。 5.絵画史料論の見地からみた研究成果発表。研究代表者を研究分担者・連携研究者による、洛中洛外図をはじめとする都市図屏風の研究成果の口頭報告ならびに活字化。 6.5年間の活動とその成果を、研究成果報告書の刊行。「中近世風俗画の高精細デジタル画像化と絵画史料学的研究」研究成果報告書。詳細は本報告書を参照されたい。 7.合戦図屏風研究用データベースのパイロット版開発と検索用テキストデータの蓄積。 8.本科研の研究成果を公開する意味を兼ねた群馬県立歴史博物館、林原美術館、上杉博物館による巡回展示の企画(2011年春に展覧会を開始の予定)。
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Research Products
(3 results)