Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井堀 利宏 東京大学, 経済学研究科, 教授 (40145652)
竹内 俊隆 大阪外国語大学, 外国語学部, 教授 (60206951)
鈴木 基史 京都大学, 法学研究科, 教授 (00278780)
瀬島 誠 大阪国際大学, 法政経学部, 助教授 (60258093)
秋山 英三 筑波大学, システム情報工学研究科, 助教授 (40317300)
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Research Abstract |
平成18年度においては,ほぼ当初の計画通りに研究活動は進展した.特に,シミュレーション環境構築パートの中核となるGPGSiMシミュレータの基本構造が完成したことは平成18年度における大きな研究上の成果として特筆すべきものである. (A)シミュレーション・モデル作成パート このパートでは,シミュレーション・モデル作成の基盤となるグローバル公共財に関する理論研究が更に推進され,また,シミュレーション・モデル作成については,2005年度のおけるシミュレーション・モデル構築作業の知識共有化を経て,シミュレータ用に採択された3つの基本モデル(貢献モデル,小樽モデル,WarQuakeモデル)の精緻化と新たなモデルの作成が行われた.具体的には,国内政治と国家間の交渉の相互作用を取り込んだ2レベル・ゲーム交渉モデル,経済統合モデル,単純公共財モデル,国家間交渉モデルなどであり,これらは研究分担者の理論研究に依拠した理論モデルをシミュレーション・モデルに翻訳・変更しているものである. (B)シミュレーション環境構築パート 株式会社数理システムとの協力の下に,夏からモデルの検討と設計構想,そしてシミュレータの基本仕様の作成作業が行われた.平成18年末には,3つ基本モデルをベースにした基本仕様のシミュレータが作成された.平成19年1月から3月にかけては,その試験運用が行われた. 特に,GPGSiMシミュレータの独特な設計方法が実行可能であることを示すことが出来たのは注目すべき成果であったし,それと同時に,作業課題も見えてきたことは今度の研究作業にとって資するものであった. (C)テストベッド・シミュレーション・パート テストによって,結果分析のためのサービスが大幅に強化されるなど,大きな成果が得られた.
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