2007 Fiscal Year Annual Research Report
自己免疫疾患末梢抗原に対する免疫寛容獲得機構の解明
Project/Area Number |
17109012
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
天谷 雅行 Keio University, 医学部, 教授 (90212563)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小安 重夫 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (90153684)
桑名 正隆 慶應義塾大学, 医学部, 准教授 (50245479)
石河 晃 慶應義塾大学, 医学部, 准教授 (10202988)
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Keywords | 自己免疫 / 自己抗体 / モデルマウス / 天疱瘡 / カドヘリン / 免疫寛容 / 皮膚疾患 / 細胞接着 |
Research Abstract |
本研究の目的は、自己免疫疾患における世界基準となる独自の系を構築し、生理的条件下で、臓器特異的自己免疫性疾患の標的抗原に対する免疫寛容獲得機構を解明することである。平成19年度は、前年度までに樹立したDsg3反応性T細胞クローンからTCR(Dsg3TCR)のcDNAをクローニングし、その発現をTCR欠損T細胞ハイブリドーマへの遺伝子導入により確認した。続いてDsg3細胞外領域のオーバーラップペプチドを作成し、T細胞エピトープの同定に成功した。同じペプチドを認識する高親和性と低親和性と親和性の異なるTCRを同定した。さらに、各T細胞クローンによりin vivoにおいて誘導された抗Dsg3 IgGのエピトープをDsg1/3のドメインスワッピング分子を用いて解析し、T細胞エピトープと抗体エピトープの関係を解析した。ひとつのT細胞クローンがポリクローナルなDsg3特異的B細胞に対するヘルパー活性を有することを示した。これら解析されたTCRの中で3種のTCRを用いて、Dsg3TCRトランスジェニックマウスを作成中である。天庖瘡モデルマウスにおけるCD4^+CD25^+FoxP3^+制御性T細胞の解析をさらに進め、Tregの分化にも抗原特異性が関与し、特異的な抗原による負の選択の可能性を示唆する所見を得た。また、野生型皮膚をDsg3^<-/->マウスに移植した後に、Rag2^<-/->マウスに移植すると、抗体産生のみならず、表皮にCD4^+あるいはCD8^+T細胞が浸潤し、表皮細胞のapoptosisを誘導することが確認された。Dsg3というひとつの抗原を取り巻く様々なT細胞の機能を総合的に解析できる系を確立しつつある。
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Research Products
(15 results)