2005 Fiscal Year Annual Research Report
鶏の形態嗜好に関する日本とタイの多面的比較感性モデル
Project/Area Number |
17200015
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
原田 昭 筑波大学, 名誉教授 (70114121)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
林 良博 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (90092303)
秋道 智彌 総合地球環境学研究所, 研究部, 教授 (60113429)
新谷 忠彦 東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 教授 (90114800)
赤木 攻 大阪外国語大学, 名誉教授 (10030157)
池内 克史 東京大学, 大学院・情報学環, 教授 (30282601)
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Keywords | 家禽化 / 野鶏 / 生き物文化誌 / チェンラーイ / 感性工学 / 形態嗜好 / 生物形態 / 地理情報学 |
Research Abstract |
「鶏と人の多面的関係に関する研究計画(Human-Chicken multi Relationships Research Project) (HCMR)」グループは、昨年からタイ国シリトーン王女殿下を名誉総裁として、秋篠宮殿下を総裁とするプロジェクトが2004年8月24日にタイ・バンコクで発足し記者発表(毎日新聞、読売新聞で報道)を行った。2005年3月には日本でシンポジウムを開催した。本科研申請は、このHCMRの下部組織としての日本サイドの1研究プロジェクトとして位置づけている。 1.文化・言語学グループ(赤木攻、秋道智彌、池谷和信、新谷忠彦) タイ北部における焼畑農耕民ヤオ族の暮らす山村での、鶏と人との関わり方を把握するため現地調査のため村内の民家に住み込み調査を行った。人と鶏の関係を示す語彙を収集し民族/言語グループ間で比較研究した。 2.生物・生態学グループ(林良博、天野卓、池内克史、遠藤秀紀、岡部新人、高田勝) 現地調査を行い、タイの在来鶏の形態学的・遺伝学的解析と野鶏との比較研究を行った。また、鶏の頭骨の形状をレーザレンジセンサを用いて計測し、コンピュータ内で仮想頭骨データを構築し、曲率情報に基づき、主成分分析、階層クラスタ分析等を用いて分析する手法を考案し試験した。 3.形態情報学グループ(原田昭、張浦華、遠藤秀紀、高田勝) 鶏形態のイメージプロトタイプを作成し、現地調査によるタイの地域・民族別ならびに日本において予備選好調査を行ったデータを解析し検討した。また、沖縄の鶏関係者の嗜好データも収集した。 4.地理情報学グループ(岡部篤行、岡部佳世) タイで現地調査を行い、鶏に無線発信機を取り付け、鶏舎周辺の生態行動調査を行った。 5.村落経済流通学グループ(高井康弘、大谷毅) タイ北部における鶏の村落経済流通の実態を調査し、その特長抽出を行った。また日本での食用の鶏肉の流通経済について調査した。
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Research Products
(12 results)