2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17200034
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
長野 勇 金沢大学, 自然科学研究科, 教授 (50019775)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
八木谷 聡 金沢大学, 自然科学研究科, 助教授 (30251937)
田澤 賢次 富山医科薬科大学, 医学部, 名誉教授 (80018887)
松井 修 金沢大学, 医学系研究科, 教授 (10019961)
笠原 寿郎 金沢大学, 医学部附属病院, 講師 (30272967)
片山 寛次 福井大学, 医学部, 助教授 (30204431)
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Keywords | 誘導加温 / DM / 高周波電源 / ガン治療 / VX-2 / 塞栓療法 / 深部加温 |
Research Abstract |
これまで開発した誘導加温装置を、深部加温に適用できるように、そしてGPCに準拠した装置を目指して改良した。また動物実験については顕著な成果が得られた。具体的な成果を以下に述べる。 1.加温装置における高能率磁場強度の実現及び深部加温用アプリケータの開発 ・これまで開発した装置は、およそ10cmまでの加温が可能であったが、本研究によって15cmまで可能にし、更に深部の癌部位を加温できるアプリケータの開発を行なった。 ・磁場照射空間を人体の大きさに適応できる構造とし、それによる共振周波数の変化に自動的に追随する磁界発生装置を新たに開発した。 2.渦電流対策及びEMC対策 ・3次元人体モデルを用いて、生体内の渦電流のシミュレーションを行った結果、深部加温ではソレノイドタイプでは渦電流が発生することが分かり、アプリケータの構造としてヘルムホルツ型を採用した。加温装置から発生する高周波磁界及び電界を調べる小型センサの開発を行なった。今後そのセンサで電磁界を測定し、EMC対策を行なう。 3.動物実験 ・これまで開発した装置を利用して、金沢大学、福井大学、動物病院等で、表皮ガンVX-2を移植した兎でガンの縮小効果を再確認した。その動物実験を通して、DMの基礎データや癌治療のプロトコルを研究した。他の小動物実験では、腎臓を加温するためのカテーテルを利用した塞栓療法を試み、人体に適用できる可能性があることが分かった。また、阻害剤と本誘導加温法を併用することで、腫瘍の増大をほぼ完全に抑制する効果を見つけた。 4.本方法の全国的な展開 ・医療従事者に本誘導加温法を普及するために、積極的に装置の貸し出し及び技術指導を行なった。
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Research Products
(6 results)