2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17203002
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
徐 勝 立命館大学, 法学部, 教授 (30309083)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
赤澤 史朗 立命館大学, 法学部, 教授 (80202513)
生田 勝義 立命館大学, 法学部, 教授 (20066731)
市川 正人 立命館大学, 法務研究科, 教授 (10184615)
大久保 史郎 立命館大学, 法務研究科, 教授 (90066720)
松本 克美 立命館大学, 法務研究科, 教授 (40309084)
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Keywords | 韓国の民主主義 / 韓国の法 / 韓国の政治 / 韓国の過去清算 / 韓国の市民運動 / 現代韓国 |
Research Abstract |
06年度は課題にかかわり、2回の日韓共同研究を行った。 まず、科研基盤(A)の第3回目の日韓共同研究「日韓の法治主義の現段階と少数者保護」(06年7月13日、14日。立命館大学 創思館カンファレンスルーム)を開催した。7月13日、1日目には基調講演として、「韓国の国家人権委員会と少数者保護」朴燦運(韓国国家人権委員会人権政策本部長)、「日本の少数者」大川真郎(立命館大学法科大学院)の二本。14日、第2日目には、(1)「良心的兵役拒否と少数者保護」金斗植(慶北大学校法科大学)、(2)「性同一性障害者および同性愛者の権利擁護〜日本の現状と課題」二宮周平(立命館大学法科大学院)、(3)「性的少数者の人権-法的処遇の変化を中心に」梁鉉娥(ソウル大学校法科大学)、(4)「脱北者の適応と少数者としての地位」金貴玉(漢城大学校教養課程部)、(5)「在日外国人の人権」倉田原志(立命館大学法学部)、(6)「非正規労働者の保護と権利問題」朴錫運(韓国全国民衆連帯執行委員長)、(7)「日本における非正規雇用者の人権」佐藤敬二(立命館大学法学部教授)など7本の報告を行い、計9本の報告があった。この共同研究会では、論文が提出され、資料集が出された。 また、第4回日韓共同研究「韓国の過去清算法と過去清算運動」(06年10月13、14日、韓国済州道ヨルリン情報センター)は、10月13日、(1)「韓国の過去清算と市民社会の成熟」韓寅燮(ソウル大学法科大学)、(2)「人種主義、帝国連合そして東アジアにおける国家暴力」ジョン・プライス(University of Victoria)、(3)「植民地責任論-世界的動向と日本」前田朗(東京造形大学)など3本の報告を行った。14日午前には、(1)「真実和解委員会、過去清算運動の制度化と国民統合主義と路線」金武勇(真実・和解のための過去史整理委員会)、(2)「民間人虐殺の過去清算法」張完翼(親日反民族行為者財産調査委員会常任委員)、(3)「4.3特別法の主要内容と性格」文成允(弁護士)、(4)「韓国における過去清算の法哲学」李載勝(全南大学校)など、午後には、(1)「親日行為真相究明委員会の活動と課題」金日洙(親日反民族行為真相糾弾委員会)、(2)「日本における戦後補償訴訟の現状と課題」松本克美(立命館大学法科大学院)、(3)「強制動員真相究明委員会の活動と課題」金仁徳(日帝強占下強制動員被害真相究明委員会)、(4)「韓国における韓日過去清算訴訟」金昌禄(慶北大学校法科大学)などの4本の報告を行い、計11本の論文が提出され、資料集が出された。各研究会、シンポジウムにおける各資料集および科研基盤(A)「現代韓国の安全保障・治安法制の実証的研究」の成果刊行としての『現代韓国の安全保障と治安法制』、これまで、3期(1999-2006)に15回にわたる日韓共同研究での日本側の報告者の論文を韓国語に翻訳して、『公益と人権』(ソウル大学校公益と人権法センター/第3巻 第2号)の特集号としたものを刊行した。
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Research Products
(7 results)