2007 Fiscal Year Annual Research Report
戦後日本における社会福祉調査の展開と現局面-調査技術の蓄積と福祉対象像の系譜-
Project/Area Number |
17203037
|
Research Institution | Doshisha University |
Principal Investigator |
中川 清 Doshisha University, 政策学部, 教授 (50115052)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岩田 正美 日本女子大学, 人間社会学部, 教授 (50089968)
加登田 恵子 山口県立大学, 社会福祉学部, 教授 (30139365)
中野 敏子 明治学院大学, 社会学部, 教授 (20198162)
岡本 民夫 同志社大学, 名誉教授 (80071918)
埋橋 孝文 同志社大学, 社会学部, 教授 (60213427)
|
Keywords | 社会福祉調査 / 社会調査 / 社会福祉 / 調査関心 / 調査技術 / 福祉対象 / 貧困調査 / 生活実態 |
Research Abstract |
本研究の最終年度にあたるため、平成19年9月の研究集会において社会福祉調査(史)論の割作成に向けて最終的な調調査を図るとともに、平成20年3月にかけて各分野における調査関心の推移、調査技術の蓄積、対象像の系譜などについて論文を作成した。作成過程においては、再度、調査リズトの調整・資料収集や題なな抄録の作成などの基礎作業に戻ることもしばしばであったる具体的な作業の概要は以下の通りである。 1.2つの糸列の社会福祉調査リスト(書誌データの調査リストと公開された調査リスト)を、一上記論又の作成過程において、必要に応じて修正し、補完した。あわせて見落としていた調査資料め収集を行った。 2.前年度から進めていた抄録の作成を、貧困、児童、母子世帯、瞳害者、高齢者、女性、家庭、地域福祉の各分野聞の調整を行って、完成させた。各分野の主要調査300を超える抄録は、特にその調査結果の整理において、それぞれの生活実態の時系列的な変化を浮き彫りにしており、極めて利用価値が高い。 3.戦後日本の社会福ネ止調杳(史)論は、全体像を描く前段階として、貧困、母子世帯、児童、障害者、高齢者、社会福祉協議会の調査活動を含む地域福祉などの各分野固有の調査(史)論の作成を試みた。前年度の実績報告書で記しだように、各分野で調査関心め推移、調査技術の蓄積対象像の系譜などが想像以上に異なったからである。分野によっては調査自体の実施の是非が問われ、また多くの社会福祉調査に含まれる意識項目の位置づけも一様ではなっかた。そのめため今回の作業は、各分野に固有の経緯や特徴そして課題を明らかにすることにとどまった.が、社会福祉調査の全体像を描ぐ作業ほ今後の課題としたい。
|
Research Products
(4 results)