2005 Fiscal Year Annual Research Report
外乱の影響を受けやすい環境共生建築の弱点を補完するロバスト設計手法の開発
Project/Area Number |
17206059
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
村上 周三 慶應義塾大学, 理工学部, 教授 (40013180)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岩村 和夫 武蔵工業大学, 環境情報学部, 教授 (60308020)
加藤 信介 東京大学, 生産技術研究所, 教授 (00142240)
岸本 達也 慶應義塾大学, 理工学部, 講師 (30302532)
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Keywords | 環境共生建築 / ロバスト設計 / 数値解析 / 実測調査 |
Research Abstract |
本研究の目的である環境共生建築の外乱に対するロバスト最適化設計手法の開発のため,本年は(1)環境共生建築の環境実測による屋外環境変動(外乱)の影響把握および環境共生手法とロバスト性の関係の解明,(2)数値シミュレーションと探査アルゴリズムを連成させたロバスト最適化設計手法の開発を行った. (1)環境共生建築における環境実測 本実測は,屋外環境変動(外乱)の影響把握と環境共生手法とロバスト性の関係の解明を目的として行った.ここでは,環境共生手法(通風に関する手法,日射に関する手法,断熱・気密性能に関する手法)を利用した住宅と利用しない住宅で,室内環境およびロバスト性の比較を夏季・冬季を通じた実測より行った.その結果,次のような知見を得た. (1)適切なパッシブ手法を用いることにより,屋外環境変動による悪影響は低減される.その結果,建物の室内環境(温熱快適性)および住宅のロバスト性は向上する. (2)ロバスト最適化設計手法の開発 外乱の影響を受けやすいという環境共生建築の弱点を補完する設計を目的とし,数値シミュレーションと探査アルゴリズムを連成させたロバスト最適化設計手法の開発を行った.その結果,次のような事柄を確認した. (1)数値シミュレーションによるロバスト性の評価方法を確立したことにより,屋外環境変動の影響について定量的な評価を実現した. (2)最適化設計手法において,目的関数としてロバスト性の評価を導入することにより,外乱の影響を受けやすいという環境共生建築の弱点を補完する設計を可能とした. (3)今後の展望 今後は,環境共生建築の数値モデルを用いたロバスト設計の有用性の検証および屋外でのロバスト性向上の対策(屋外への植樹等)までを含めた設計手法の開発を行う予定である.
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Research Products
(1 results)