2007 Fiscal Year Annual Research Report
DNAコンピユーターを応用したヒト遺伝子発現解析手法に関する研究
Project/Area Number |
17300095
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Research Institution | Tokyo Medical University |
Principal Investigator |
大屋敷 純子 Tokyo Medical University, 医学部, 准教授 (20191950)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高久 智生 東京医科大学, 医学部, 臨床研究医 (20408256)
山田 聖子 東京医科大学, 医学部, 兼任助教 (30408257)
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Keywords | DNAコンピューター / 遺伝子発現解析 / 絶対定量 / ウイルス感染症 / 論理演算 |
Research Abstract |
本年度はDNAコンピューターを用いた遺伝子発現解析において(1)ヒト試料における絶対定量系の確立と(2)ヒト・病原体双方の遺伝子発現パターンに基づく論理演算の2点について検証を行った。(1)に関しては、エンコード作業におけるライゲーションの効率に依存するデータのばらつきを補正するため、それぞれの遺伝子特異的配列を有する合成オリゴヌクレオチドを作成し、リファレンスとして系に加えた。また、標準曲線作成用のスタンダード(Std)には昨年までと同様既知濃度の酵母配列を用いた。すなわち、Cy3標識リファレンスをStdで絶対定量し(リファレンスのコピー数)、同様にCy5標識サンプルAをStdで絶対定量する(サンプルのコピー数)。この結果、サンプルAの遺伝子発現解析結果はサンプルのコピー数/リファレンスのコピー数で表現される。この方式で複数のサンプルの発現結果および異なるラボ間での結果の比較も可能となった。(2)に関しては昨年のオリゴターゲットの実験を発展させ、ヒト試料で検証した。本研究はナノテクノロジーの医学領域での応用の試みという当初の研究目的をほぼ達成したと考えられるが、実用化に際しては操作の煩雑性など技術的な課題が残った。
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Research Products
(4 results)