2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17300227
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Research Institution | Ochanomizu University |
Principal Investigator |
駒城 素子 Ochanomizu University, 人間文化創成科学研究科, 教授 (10077480)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
長谷川 富市 新潟大学, 自然科学研究科, 教授 (80016592)
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Keywords | 衝撃圧縮 / たたき洗い / 多成分人工汚染布 / 布の屈曲 / 水流 / 高速度ビデオカメラ / 機械力 / ポリαヒドロキシアクリル酸塩 |
Research Abstract |
本年度はまとめの最終年度であり,主に以下の2点について,多成分人工汚染布と綿白布をそれぞれ5枚ずつ交互に重ねた積層布に洗浄液を含ませ,垂直方向から円柱錘を落下する衝撃圧縮洗浄を行い,汚れの脱落の程度を汚染布の表面反射率から算出して洗浄効率を求めた. 1)洗浄液として高分子カルボン酸塩(ポリαヒドロキシアクリル酸塩,PHA)水溶液を使用し,従来の界面活性剤SDS水溶液を洗浄剤とした場合の洗浄効率と比較した.その結果,0%から0.2%にかけて洗浄効率は急激に増加し,それ以上の濃度では変化があまり見られないこと,中央周辺部B-Iについてみると洗浄効率は0.2%ではPHAの方がSDSよりも高くなることが明らかになり,衝撃圧縮洗浄でもPHAの有用性を確認することができた. 2)円柱錘の底面の曲率を変えて衝撃圧縮洗浄を行い,洗浄後の汚染布の様子や洗浄効率の変化を調べた結果,直接衝撃力が加わる中央部A,中央周辺部B-Iでは上層部における洗浄効率は,どの曲率の円柱錐でも同じであった.一方中・下層部においての洗浄効率には差が現れ.すべての領域で洗浄効率が高いのは曲率"中"(φ36mm)のときであった.また,高速度ビデオカメラにより布の屈曲や水の動きの様子を観察した結果,曲率"小"(φ24mm)では布の屈曲があまり見られないのに対し,"中"(φ36mm),"大"(φ46mm)で布の屈曲が大きく,特に中では下層部まで動くことが,洗浄性を高める原因の一つと考えられた.
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Research Products
(2 results)