2006 Fiscal Year Annual Research Report
「専門的教養知」の働きとその教育・養成に関する文理総合型研究
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17300248
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
藤原 勝紀 京都大学, 教育学研究科, 教授 (80091388)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 晶子 京都大学, 教育学研究科, 教授 (10231375)
杉本 均 京都大学, 教育学研究科, 教授 (50211983)
皆藤 章 京都大学, 教育学研究科, 助教授 (70204310)
遠藤 利彦 京都大学, 教育学研究科, 助教授 (90242106)
角野 善宏 京都大学, 教育学研究科, 助教授 (30326269)
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Keywords | 専門的教養知 / 生命知 / 時空知 / 人間知 / 文理融合 / 心理臨床 / 発達支援 / 実践フィールド |
Research Abstract |
本研究は、高度な専門的知識・技術を各種実践の場において適切に運用し得る能力の総体、すなわち、日常感覚、社会常識、倫理性に根ざした柔軟な実践的勘・判断力、高所・多視座から状況を的確に把捉する超領域的・総合的眼力、さらには自ら主体的に問い、必要な知・技を積み上げる創造的問題発見・解決力などを、「専門的教養知」と呼び、そのあり得べき性質や働き、およびその効果的な養成や教育の方法について、総合的に研究を行うものである。より具体的に言えば、特に、近年社会的関心の高い「生命知」(生命倫理・環境保全等)、「時空知」(社会歴史文化的伝統等)、「人間知」(心理臨床学的知技等)という3つの研究部門を置き、各部門ごとに実践的な知恵が特に必要とされる様々な社会現場でのフィールド調査を行うこと通して、それぞれの「専門的教養知」のあり方を探索し、その理論的なモデル化を図ることを目的とした。今年度は、昨年度に引き続き、心理臨床およびその周辺領域(医療現場等)における専門的教養知あるいはまた専門家のあり方や役割を探るべく、学内外の学識者および今現在専門家を志向している大学院生など多数集い、シンポジウムを催した。また、今年度から、新たに、発達心理学を専門とする大学院生が保育の現場に参入し、保育者と連携を取りながら、子どもの総合的発達支援を図る実践的活動を行い、その中で、大学院生がやがて子育てや保育の専門家となる場合に必要となるであろう教養知のあり方について吟味・考察を行った。
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