2006 Fiscal Year Annual Research Report
16世紀以降の日本と東アジアのキリシタン文学とその影響度をめぐる総合的比較研究
Project/Area Number |
17320042
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Research Institution | Rikkyo University |
Principal Investigator |
小峯 和明 立教大学, 文学部, 教授 (70127827)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渡辺 憲司 立教大学, 文学部, 教授 (00123761)
米井 力也 大阪外国語大学, 外国語学部, 教授 (50178373)
増尾 伸一郎 東京成徳大学, 人文学部, 助教授 (60183943)
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Keywords | 海老沢文庫 / キリシタン文庫 / 韓国教会史研究所 / ストラスブール大学 / アルザス日本学研究所 / 日欧交流 / 東アジア |
Research Abstract |
1 立教大学海老沢文庫調査 キリシタン研究の権威であった故海老沢教授のコレクションである海老沢文庫の和古書に対象をしぼって基礎的調査を進めた。キリシタン弾劾の排耶書が中心であるが、貴重な資料が多く、量も多いため、次年度にも継続の予定である。 2 上智大学キリシタン文庫調査 昨年度に引き続き、和古書を中心に調査を行った。聖母マリアの霊験記など中国で刊行された天主教関連の貴重な漢訳資料を実見することができた。書誌データをほぼ整えることができた。 3 韓国調査 ソウルの韓国教会史研究所で前近代における朝鮮時代の基督教関連の資料調査を実施した。一次資料としては中国の天主教の漢訳資料が多かったが、韓国における研究文献も種々収集することができた。また、韓国精神文化研究院にもおもむき、予備的調査を行い、今後の足がかりを得ることができた° 4アルザスでのキリシタン学会 フランスのストラスブール大学とアルザス日本学研究所において「キリシタン文化と日欧交流」の学会を開催、日本、韓国、フランス、イギリス、アメリカ等々から文学、歴史、美術、思想などの多分野の研究者が集まり、前近代における日本と東アジアをめぐるキリシタン文化の意義をめぐって基調講演と三つのセッションに及ぶシンポジウムを展開、活発な議論がかわされ、大変刺激的な会となった。
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Research Products
(6 results)