2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17320099
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
狩野 充徳 Hiroshima University, 大学院・文学研究科, 教授 (30132426)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岸田 裕之 龍谷大学, 文学部, 教授 (10093585)
古瀬 清秀 広島大学, 大学院・文学研究科, 教授 (70136018)
西別府 元日 広島大学, 大学院・文学研究科, 教授 (50136769)
勝部 眞人 広島大学, 大学院・文学研究科, 教授 (10136012)
三浦 正幸 広島大学, 大学院・文学研究科, 教授 (80136134)
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Keywords | 世界遺産 / 厳島 / 伝承 / 厳島神社 / 御文庫 / 大願寺 / 中近世古文書 / 舞楽 |
Research Abstract |
平成19年4月に研究実施計画の打ち合わせを行って研究の目的を確認し、計画全体また個別調査、共同調査について討議し、購入すべき備品や図書の選定を行った。夏以降、研究代表者・研究分担者及び大学院生を含む研究協力者が、団体或いは個人の実地調査や資料蒐集を、厳島を始めとして瀬戸内海諸地域・四国・京阪神・東京など各地で実施した。9月には厳島で全分野の研究分担者が連携協力して、大学院生の補助を得つつ、厳島神社では御文庫旧蔵典籍類の調査を、大願寺その他では中近世古文書の調査を行って、写真撮影や筆録を進めた。同時にこれまでの調査研究の結果を基に合同検討会を開催し、考古学・日本史学・日本文学研究担当者による研究成果の発表・質疑応答を通して、厳島研究に対する知識を増し、研究に資した。この折り県立広島大学人間文化学部の現代GPのメンバーも参加し、調査の協力や検討会での貴重な意見を賜ることができた。このように学外の研究教育に携わる人達との連携は、厳島の総合的研究を推し進める上で実に有意義であった。また、学内外の厳島研究者を招いて合同検討会も開き、7月には信仰と仏教教典の面から、12月には宮島で2名の研究分担者による考古学や近代史の立場から、本年3月には厳島神社に伝来する舞楽・芸能について、それぞれ講演発表を行い、学内外の人達にも開放した。これらの講演、資料の検討、質疑応答を通しても、厳島研究の深化・高度化を図ることができた。以上の如き現地調査・資料蒐集、それらの読解や検討等の結果は、下文の如き貴重な研究論文として纏められている。更にまた、これまで3年間の総合的研究の成果のまとめにも取り組んできた。これらの成果を基礎にして、今後も世界遺産・厳島の総合的研究をより深く、広く継続して行く体制・環境造りができた。
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Research Products
(12 results)