2006 Fiscal Year Annual Research Report
東アジアの生活空間の特性と生活様式の変容の地域間比較に関する人文地理学的研究
Project/Area Number |
17320131
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Research Institution | Shiga University |
Principal Investigator |
秋山 元秀 滋賀大学, 教育学部, 教授 (00027559)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松田 隆典 滋賀大学, 教育学部, 教授 (90199802)
松村 嘉久 阪南大学, 国際コミュニケーション学部, 教授 (80351675)
小野寺 淳 横浜市立大学, 国際文化学部, 助教授 (50292206)
小島 泰雄 神戸市外国語大学, 外国学研究所, 助教授 (80234764)
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Keywords | 生活空間 / 生活様式 / 比較研究 / 韓国 / 中国 / 東アジア / 都市化 / 城中村 |
Research Abstract |
本年度も、韓国と中国における実地調査を行った。 韓国の調査は、松田が昨年度の調査を踏まえ、より深化させるために平成18年9月14日-20日に、大邱市および慶州市など、韓国南部の中規模都市における商業空間のあり方について、現地調査、聞き取り調査を行った。同時に、韓国の関連文献を共通の資料とするために、山崎が中心となって中国朝鮮族の留学生に依頼して翻訳を行った。その結果、韓国においても、地理学のみならず建築学など関連分野で、都市における生活空間についての関心が高まっていることがわかった。 中国については、児島が平成19年2月27日-3月8日に、四川省成都市に赴いて、現地調査と資料調査を行った。四川省は、内陸地帯でありながら、経済開発がよく進んでいる地域である。改革開放以後の第三次産業の発達が著しく、都市化の進行、市街地の再開発など、沿海都市と同様の変化がおこっている。その背景には、四川省が沿海地区の経済発展を支える若年人ロの供給源となっており、それによってもたらされる資金が、この地域の経済発展のための資金に還元されるという構造があるが、それが具体的にどのような都市域の変貌につながっているのかを明らかにしようとしている。 都市化・工業化の進展が著しく、地域構造や地域住民の生活様式の変貌が著しい。特に都市化の中にそのままとりこまれつつある農村が、都市の内部に構造的にも生活様式の上でも独特の存在として残っていくが、この「城中村」現象についても、事例を見学し知見を得ることができた。 それぞれの調査については、現在その結果を公表する作業をすすめつつある。
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Research Products
(7 results)